前編ではスウェーデンハウスが目指し、可能にしている「幸せの循環」が、スウェーデンの健全な森から始まり、そこに住む人へ、そして未来へと繋がっていることをお話ししました。後編ではスウェーデンハウスの環境性能がどう快適で、どれほど省エネなのかを具体的にご説明します。
何よりもまず「高気密・高断熱・計画換気」
創業当時からスウェーデンハウスでは「高気密=スキマのない家」・「高断熱=外気温の影響を受けにくい家」・「計画換気」の3つをバランスよく相互に作用させることが、快適な暮らしの要と考えています。特に気密性能に関しては、断熱性能や計画換気の効果をしっかりと発揮させるためにも非常に重要であるため、お引渡しをする前に全ての家に対して、一棟一棟そのC値(相当隙間面積/気密性能を表す数値)を測定し、実際の性能の高さを確認してからお引渡しをしています。
「高気密・高断熱・計画換気」がしっかりと備わった住宅は、冬暖かく、夏はエアコンの効きが良いため快適に過ごせます。さらにヒートショックや結露の心配も少なく、長く安心して住み継げぐことができます。住む人が日々健康で快適に生活できること、エアコンの使用を抑えてCO2排出を減らせること、そしてそれが長く続くこと。人と環境に優しい住宅の基本は、この3つの性能のバランスにあるのです。

気密性能について詳しく知りたい方は コチラをご覧ください

快適・省エネ性能を支える「家は、窓から」

高気密・高断熱住宅の実現に重要なのが「窓」。スウェーデンハウスの象徴でもある木製サッシ3層ガラス窓です。日本では現在もアルミや樹脂サッシの窓が主流ですが、木は例えばアルミに比べて約1700倍の断熱性能があり、また湿度調節機能もえているため、高温多湿な日本の気候に適した素材です。また、前編でもご説明したように、木は持続可能な自然素材。生産時や廃棄時においてもアルミや樹脂と比べてCO2の排出量が抑えられます。
スウェーデンハウスでは創業当時から、快適な暮らしと環境負荷軽減のためにはこの窓が重要なポイントとなると考え、性能の検証と追求を続けながら自社生産を行なってきました(スウェーデンハウスは「窓」を自社で生産している日本唯一のハウスメーカーです)。

この回転式窓は気密性に優れたエアタイト構造。気密パッキンを窓枠にしっかりと押し付けるように密閉することができます。また断熱性・遮熱性能を更に高めるため、室内側と室外側ガラスにLow-Eガラス(断熱性や遮熱性に優れる)を採用し、中空層にアルゴンガスを充填。環境に優しいこと、住宅のスキマを減らし、外気温の影響から守ること、災害時も安心なこと(※1)、そして美しい外観や癒しの空間を演出すること…スウェーデンハウスの「木製サッシ3層ガラス窓」へのこだわりは、住む人の快適と、環境への優しさへとまっすぐに繋がっているのです。
(※1)
「もしも」の時の窓の強さについて詳しく知りたい方は コチラをご覧ください。
「木製サッシ3層ガラス窓」について詳しく知りたい方は コチラをご覧ください
途切れない「幸せの循環」のために
スウェーデンハウスでは上記のような住宅自体が持つ基本性能の他にも、暮らしのあらゆる場面において「幸せの循環」を途切れさせないよう、さまざまな取り組みを行なっています。
品質と環境に妥協しない「現地自社工場」
スウェーデンハウスが調達する木材は100%が合法伐採材です。そのうち86%は国際的な認証材。主な産地はスウェーデンとフィンランドで、約8割が北欧の持続可能な森林資源です。これらの木材は、スウェーデンの自社工場で壁パネルや窓に加工されます。現地で行うことにより、高品質な木材の安定確保と、厳しいクオリティコントロールによる高性能な部材の製造を実現しています。また、工場の稼働エネルギーは100%再生可能エネルギー。製材時に出る端材も木質チップとしてバイオマス燃料に利用するなど、無駄を生み出すことなく資源を循環させています。

資源とコストの無駄を省く
スウェーデンハウスはまた、建築現場での資源やコスト削減にも努めています。
日本の建築現場では、作業ミスや仕様の変更、万が一の材料不足等に備えて建築資材を必要量より多く発注するのが慣例となっており、建材ロスの原因とされています。スウェーデンハウスでは主要部材を現地工場や国内のプレカットセンターで高精度に加工し、必要な量だけ現場に搬入する仕組みを徹底。それにより現場での加工作業を軽減し、廃棄物工期も短縮、資源やコストの無駄を最小限に抑えています。
住宅初!次世代型太陽光発電で更なる省エネを
2050年のカーボンニュートラル(※2)に向けて住宅の更なる省エネ化、再生エネルギー活用が求められる中、スウェーデンハウスでは住宅では初となる「フィルム型太陽光発電設備」の実証実験を開始しました。従来のガラス型太陽光パネルは廃棄やリサイクル面のほか、重量負担にも課題がありました。①災害に強く ②製造から廃棄まで環境に優しく ③軽量 という視点から採用したこの「フィルム型太陽光発電」パネルは製造エネルギーが少なく、軽量でリサイクルも可能。耐風・防火性能にも優れ、ガラス不要で防眩性があるので北面の屋根への設置も可能です。
そもそも高気密・高断熱のスウェーデンハウスは国が定める省エネ基準やZEH(※3)水準も標準仕様でクリアするほど、日々の生活で必要なエネルギーが少ないのが特徴。大量の太陽光発電パネルを使用することなく、年間のエネルギー収支をゼロにすることも可能です。この更なる取り組みにより、より安心で環境に優しい暮らしが実現するよう、今後も活動を続けていきます。
(※2)2050年までに温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、排出量を実質ゼロにすることを目指すこと。
(※3)Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、家庭で消費するエネルギーと、太陽光発電などで創り出すエネルギーを合わせて、年間のエネルギー収支を実質的にゼロ以下にすること。
これからも、ずっと続きますように
100年住み継げるスウェーデンハウス。大切に愛着をもって住み継いでいただき、資産価値を維持していただくために、スウェーデンハウスは「ヒュースドクトル50(50年間無料定期健診システム)」というアフターサポートシステムを設けています。最適なメンテナンスの時期や方法を精査し、ご家族の暮らしに寄り添い、お客様とともに住まいを大事に長持ちさせるという発想から生まれたこのシステム。実施開始は2000年ですが、1984年の創業時までさかのぼり、全てのお客様に適用しています。これは100年住宅を提供するハウスメーカーとして、お引渡しした全ての家に責任を持ってサポートしていくという企業姿勢の表れでもあります。
アフターサービスについて詳しく知りたい方は コチラをご覧ください
PICK UP! 東京エコビルダーズアワード「リーディングカンパニー賞」を受賞

スウェーデンハウスは東京都が実施する「東京エコビルダーズアワード」において、令和5年度に続き令和6年度も「リーディングカンパニー賞」を受賞しました。この賞は東京都が令和7年度から脱炭素施策として開始する「建築物環境報告書制度(※4)」に先駆け、環境性能の高い建築物の普及に取り組む意欲的な事業者を表彰する制度です。 スウェーデンハウスが受賞したのは「断熱・省エネ性能部門」。気密・断熱性能などの客観的な数値に加え、環境性能という観点において、適切に森林管理されたスウェーデンの木材を使用していること等が高く評価されました。
(※4)東京都は都内のCO2排出量の70%以上が建物でのエネルギー使用に起因しているため、新築建物における年間着工棟数の98%を占める中小規模を対象として「建築物環境報告書制度」を新設。この制度の代表的な施策が「太陽光発電の設置義務化」である。
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まとめ
スウェーデンハウスの「幸せの循環」は、そこに住む人が快適であるほど、持続可能な社会が実現するという幸福なサイクルです。子どもたちや孫たちに残せる強く快適な住宅を選び100年住み継ぐことで、新しい森が育ち、CO2の排出も抑えられ、生活は豊かに循環していきます。
人間の利便性や快適性は、環境保護や生物多様性の保護と逆行するものばかりではありません。自然に寄り添い、対話をしながら共生の道を探し出す時、全ての命にとって最適な環境が見出せるはずです。大自然がくれた「木」という恵みの素材が、人をここまで快適にしてくれる…スウェーデンハウスのモデルハウスに足をお運びいただき、自然ともに呼吸をする安心感と喜びを、実際に感じてみてください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。