マンションは「管理」の充実を見て選べ、とよく言われます。これはマンションの環境や設備を良い状態に保ち、資産価値を維持するために「管理・運営」が何をおいても大切だということを示しています。マンション選びなら管理体制。では、戸建ての場合はどうでしょうか?理想の住まいを手に入れても、その快適さを長く維持するには「アフターサービス」が重要なポイントとなります。家は完成したら終わり…ではありません。10 年、20 年、30 年、住宅メーカーとは長いお付き合いになるのです。どんな保証やサービスがあれば安心なのでしょうか。今回は家を建てる前に必ずチェックして欲しいアフターサービス体制についてご紹介します。
まずは①保証期間と②定期点検をチェック
住宅のアフターサービスの柱となるのは、①保証期間と②定期点検です。

住宅の保証期間、法律では10年間
2000年4月に施工された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって、新築住宅を建築・販売した会社は10年間、主要構造部や雨漏りに対する保証責任を負うことが義務づけられており、保証期間内に不具合が出た場合には、補修を行います。しかし、住宅のトラブルリスクは長く住めば住むほど増えていくもの。そこで、各ハウスメーカーでは10年間の保証に加えて、独自に保証制度を設けています。
定期点検で事前にトラブルを防ぐ
皆さんがご自身のために定期健診を受けるように、様々なハウスメーカーがアフターサービスとして定期点検を実施しています。定期的に体の健康状態を確認しておくと、病気を未然に防いだり、不調な部分を早めに発見して治療につなげられるというメリットがあります。住まいも同様で、安心して長く快適・安心に暮らしていくためには、家の専門家による定期的なチェックと “早期発見” によって、住まいを見守ることが大切です。
たとえば・・・ほんの一例ですが、ハウスメーカーが行っているアフターサービスをご紹介します。
保証と定期点検の実施内容はハウスメーカーによって大きく差があるのがわかります。特に定期点検に関しては、全くしないメーカーもあれば、長期間無料で行うメーカーもあります。では次に、スウェーデンハウスのアフターサービス体制について見てみましょう。
50 年間無料定期検診システム「ヒュースドクトル 50」とは?

スウェーデンハウスには「ヒュースドクトル 50」という50 年間無料定期検診システムがあります。「ヒュースドクトル」は、スウェーデン語で「家」を意味するヒュース(Hus)と「医者」を意味するドクトル(Doktor)を組み合わせた「住まいの主治医」を表す造語。1 軒ごとに住まいのカルテをつくり、無料で定期点検 ・検診を実施して、長期にわたる快適・安心の暮らしに寄り添います。
冒頭で紹介した、法律で義務づけられた新築後 10 年間の保証 (「契約不適合責任」)について、スウェーデンハウスでは、長く安心して長くお住まいいただくためには、さらに継続的なサポートや点検体制が不可欠だと考えました。10 年保証に加えて定期点検、さらに長期間にわたる検診を実施し、住まいの専門家としてメンテナンス箇所などのアドバイスを行うシステムが必要…それをカタチにしたのが「ヒュースドクトル 50」なのです。
長期アフターサービスを行なっているメーカーも存在しますが、「10 年ごとに有償工事を行った場合のみ、継続してアフターサービスを受けられる」などの条件がある場合も多く、無償サービスの期間だけを見てみると、実は 10 年〜20 年が圧倒的多数。無償で10年間の定期点検を行うスウェーデンハウスの「ヒュースドクトル 50」は安心感の高いサービスなのです。

最初の10年に7回チェック

スウェーデンハウスの無料定期点検は 10 年間に 計7 回。アフターサービスを外部の会社に委託するハウスメーカーも多い中、スウェーデンハウスは自社の住宅を熟知し、点検・メンテナンスの技術を持った専任のスタッフが担当します。スウェーデンハウスは建築時に必要十分な仕様を施しているので、経年による躯体の劣化が少なく、高い快適性能を支え続けてくれます。とはいえ適切なケアは必要。例えば床下や小屋裏などの目に見えない部分の点検や、窓 ・ ドアなどの微調整…入居しはじめた段階に窓やドアの微調整をこまめに行うのは、本物の自然素材を多く使用している「木の家スウェーデンハウス」ならでは。もちろん点検時以外にも住まい手が不具合や不安を感じる箇所がある場合には、しっかりと対応します。
10年後からも5年ごと、無料のままで

10年の保証期間が終了した後も安心して住み続けていただくために、50 年目まで 5 年ごとにご希望に応じて無料検診を行い、確実に不具合箇所を発見・補修します。検診が有料だとしたら…ほとんどの人は「何か不具合があったら連絡しよう」と思うはず。無料で検診が受けられるからこそ、住まい手が気づけない不具合を早期に発見することができるのです。また、これまでに蓄積されたデータと専任のスタッフの経験があればこそ見つかる変化もあります。
PICK UP!<アフターサービスに見る企業ポリシー>
住宅メーカー各社の保証期間や点検回数はさまざまですが、10 年以上保証期間を設定している場合には少し注意が必要です。よく確認してみると、保証延長には10 年保証後に有償の補修工事が必要というケースがあるためです。これは 10 年経った段階で、まだ問題なく使用できる屋根材や外壁材であったとしても「保証を延長するために張り替えなければならない可能性がある」ということを意味します。これでは、よいものを長く大切に使い続けるというスウェーデンハウスのコンセプトに合致しません。 またスウェーデンハウスは 2000 年8 月に「ヒュースドクトル 50」を スタートさせた際、その対象となる「住宅が建てられた年」を、1984 年の創業時にさかのぼって設定しました。これは、これから建てる家はもちろん、過去に販売した住まいに対しても、責任を持って向き合うということです。これは “全てのお客様に、安心していつまでも快適に暮らし続けてもらいたい” というスウェーデンハウスの企業ポリシーの表れでもあります。 ※ ご希望のお客様には 10 年保証に加え、プラス 10 年保証(10 年間の保証延長)を用意しています(10 年目に有償の点検をし、スウェーデンハウスが必要とするメンテナンス工事 (有償)を実施した住宅に対してお引き渡しから 20 年間保証するものです)。
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以上、住宅のアフターサービスについてご紹介しました。長く安心して暮らすために欠かせないアフターサービスの重要性について、ご理解いただけたことと思います。
後編では、気になる「アフターメンテナンス」についてもお話しします。