福祉や幸せな国ランキング上位で知られるスウェーデン。そんな国の子育てってどんな感じ?スウェーデンで子育てした日本人ママのショートコラムをご紹介!
どんな天気でも外で遊ぼう!

スウェーデン人は外で過ごすのが大好きです。夏は勿論ですが、「今日はお天気が悪いから家にいましょう」と言いたくなるような冷たい雨の日や、雪が降る寒い冬でも外で楽しむことをみつけるのが得意です。ですから保育園では、どんなお天気の日でも必ず外で遊ばせる時間がとられています。

スウェーデンではお天気の文句を言っていると、よくこう言われます。「悪い天気などない、それは服装が悪いのだ」と。 確かにお天気に適した服装でいれば、雨だって寒さだってしのげます。小さな子どもたちには、ファスナーひとつで足首から頭まですっぽりと覆ってくれる、中綿が入ったフード付きの「オーバーオール」が冬の定番。保育園でもこのオーバーオールと中綿付き長靴、マフラーに手袋と帽子は冬場の必需品で、外で遊んだあと、雪で濡れた服を乾かすための乾燥機も必ず備えてあります。
日本では、「子どもは風の子」とも言いますが、お天気の優れない日は部屋の中で遊ばせるほうが多いように思います。逆にスウェーデンでは、暖かい服を着せて出来るだけ長く外で遊ばせます。

スウェーデンの学校や就学前学校には、以前お話した「森のムッレ教室」という野外活動が組まれています。「i ur och skur/イ・ウール・オ・スキュール」(どんな天気でも野外で)というモットーのもと、遊びをとおして自然とふれあい、その中で学び、共存する大切さを幼いころから身に付ける教育がなされます。1985年には、ストックホルム郊外リーディンゲという場所で、世界で初めてこの教育方針を特色とした保育園「Mulleborg(ムッレボリ)」が開園しました。施設の周りにはいくつもの森があり、海にも近く、敷地内には岩肌がむき出しになった自然の地形があり、夏はカヌー、冬はスキーやスケートと、1日のほとんどの時間を外で過ごすそうです。
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