私の小宇宙(2018年③)秋の森では

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掲載号:The SWEDEN HOUSE No.178

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秋の森では

秋に入ると日の出がどんどん遅くなり、しかも日の入りは午後になってあっという間にやって来る。

もう、白夜の季節のように夜遅くまで太陽は輝いてはくれないのだ。

さあ、暗く長い冬がやって来る前に支度をしなければ。

森のキノコ類は乾燥させて保存する。ベリーはジャムにしてたくさん瓶詰めを作る。暖炉の薪も乾燥させた間伐材を薪割りしなければ。
 
忙しいのは人間だけじゃない。森の動物たちも同じ。リスは木の実を集めて樹木の洞などにいっぱい貯める。熊は冬眠までにお腹いっぱい食べておく。
 
真っ青な空、美しい紅葉や黄葉の下でそれぞれが冬支度に余念がない。
 
今年はどんな冬になるのだろうか。

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Prof ile
深井せつ子
画家。北欧各国の清涼な風景に魅かれ、北欧行を重ねながら、個展・出版等で作品の発表を続けている。絵本に『イェータ運河を行く』、『風車がまわった!』、『一枚の布をぐるぐるぐる』など。北欧絵本『森はみんなの保育園』は昨年10月に出版された(全て福音館書店)。

Instagram(@setsukofukai)

 

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