「グリーンと暮らせば ❻」ラベンダークレッセント

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巡ってくる季節が待ち遠しい――。そんな「身近な花と緑の世界」。スウェーデンハウスオーナーでもあるプロガーデナーが、ご案内します。

掲載号:The SWEDEN HOUSE No.181


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甘く華やかな香りを漂わせて、風にそよぐラベンダーは、初夏を代表するハーブです。その香りには、リラックスを促す効果があり、生花はもちろん乾燥させて楽しむこともできます。我が家のお気に入りは、「クレッセント(三日月形)」と呼ばれる、弓形のオーナメント。ラベンダーのやさしい雰囲気と、その存在感がインテリアのアクセントになります。香りに包まれながらのクレッセントづくりは、心安らぐひと時です。ご家族や気の合うお友だちと、そんな時間を分かち合うのもいいかもしれませんね。

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green02_6_2 写真のラベンダーの種類はラバンディン。

たくさん収穫できた時は、ドライハーブにして長期保存するのがオススメ。日光が当たると早く色が褪せてしまうので、日差しのない場所で、密閉できる容器に保存すると、色も香りも長持ちします。

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写真は、約20年前のイングリッシュラベンダー。


< 材 料 >
●蕾の状態のラベンダー※蕾の状態で刈り取ると、株の負担も少なく、ドライにした時に香りと色が綺麗に残る。
●麻紐

<クレッセントのつくり方>
①2束に分けて( 1 束/軽く一握り程度)穂先が端(左右)になるようにし、茎の根元部分を全体の長さの
1/3 程度、重ねる。
②左右が対称になるようにバランスをとる。全体に蕾の紫色がよく見えるように向きをそろえる。真一文字より、ややV 字になるように意識し、中心を麻紐で縛って固定する。
③中心から10〜15 センチ部分の、左右2ヶ所を麻紐で結ぶ 。弧を描いた形状になるように、全体を馴染ませる。この時、力を入れ過ぎると、茎が折れてしまうので、力加減に注意する。
④穂先を麻紐で結び、この状態で直射日光の当たらない場所に吊るす。乾燥させながら、そのままインテリアとして楽しんで。
⑤乾燥が進むと茎が痩せ、麻紐が緩むので、必要に応じて、結び直す。

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< ラベンダーの育て方のコツ >
●陽当たりと風通しの良い場所に植える。(鉢などで育てる場合は、梅雨や長雨の時季、雨に当たらない場所に移動する。)
●高温多湿に弱いので水やりは控えめにし、開花後には、花と伸びた茎を新芽の位置まで切り戻す。※ラベンダーは100 種類以上の品種があり、住んでいる地域によって、育てることのできる種類が違います。園芸店でお住まいの地域に向いている品種を確認してください。

 

<vol.05 「グリーンと暮らせば 」 vol.07>

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