巡ってくる季節が待ち遠しい――。そんな「身近な花と緑の世界」。スウェーデンハウスオーナーでもあるプロガーデナーが、ご案内します。
掲載号:The SWEDEN HOUSE No.180
花や緑はそこにあるだけで、いつもの暮らしに彩りを加え、心を豊かにしてくれます。中でもバラは特別な存在…という方も少なくないのではないでしょうか。バラは種類によって見た目や香りだけでなく、育て方も違うので難しい部分もありますが、だからこそ!?窓越しに庭のバラを眺めるのは私にとって至福の時間です。
今回は有機栽培で育てている我が家のバラの、ちょっとした楽しみ方をご紹介します。バラに限らずお庭に咲いた花はもちろん、花屋さんの花でも試していただきたい、花のある時間。心ゆくまで楽しんでみませんか。
フェンスに沿わせて、道行く人にも香りをお裾分け。
開いて落ちてしまいそうな花は、水に浮かべてみて。
秋にできた実でリースにも。
<有機栽培のコツ>
●いい土で育てると、病気が発生しにくくなるので、有機肥料を使って土をつくる。※肥料のあげ過ぎにも注意。
●病気になりにくい品種を選ぶ。
●陽当たりがいい場所に植える。(品種によってやや日陰を好むものもあるので確認を)
●葉が込みすぎないようにする。
●安全なもので病害虫対策。焼酎にドクダミ、ニンニク、生姜、唐辛子を数ヶ月漬け込むと自家製の漢方薬になり、薄めて散布すると、虫や病気(ウドンコ病など)が発生しにくくなる。アブラムシにはタバスコ1本に対し、水5ℓで薄めたものを散布(様子を見ながら濃度は調節)。※数時間は強い臭いが残るので注意。
●黄金虫、カミキリ虫のような大きい虫は、捕殺する。※病気が発生したら園芸店に相談を。状態によって、薬が必要な場合も。薬を使う場合は、全体に散布するので
はなく病気が発生している部分だけ処置を施す。
無農薬で育てた花ならば、お風呂に入れて優雅な香りに包まれるひと時も。
お皿に添えるだけで、いつものティータイムがぐっと華やかに。
<vol.04 「グリーンと暮らせば 」 vol.06>