巡ってくる季節が待ち遠しい――。そんな「身近な花と緑の世界」。スウェーデンハウスオーナーでもあるプロガーデナーが、ご案内します。
掲載号:The SWEDEN HOUSE No.177
土に触る心地よさ、収穫する楽しさに加え、食べる喜びもあるキッチンガーデン。まずは、育てやすいハーブを中心に楽しんでみませんか。小さな鉢やバスケットを利用すれば、そのまま食卓に移動させ、サラダやスープの具材に使うこともできます。
香りや刺激の強いハーブは、好みが分かれるものですが、好きなハーブを好きなだけ盛りつけて、完成させるオリジナルの一皿は格別なもの。みずみずしい新鮮なハーブを食卓へどうぞ。
バスケットの中の植物
ルッコラ・オレガノ・スイスチャード・カレンデュラ・ワケギ・エンドウ豆・ペパーミント・イタリアンパセリ・リーフ類(レタスなど)
木製のバスケットの中にプランターを入れています。枯れてしまったものや、大きくなってきたものは取り除き、新しい苗と入れ替えると、長い期間、楽しむことができます。
ダーラヘストを手描きした鉢の中の植物
セージ・コリアンダー・タイム・レモンバーム・フェンネル・ローズマリー・ラベンダー・バジル
サラダには、バジル・コリアンダー・フェンネルなどをお好みで。トマトベースのチキンスープには、タイム・ローズマリー・セージがお勧め。
脳を活性化させる効果があるといわれている、ローズマリーやラベンダー。お子さんの勉強机にもいかがでしょうか。
<材料>
●好きなハーブの苗
●鉢などの容器(底に穴がない容器の場合は、容器の下部に水が溜まらないように穴を開けておく)。
●家庭菜園用の土
<作り方>
①苗を容器に植え替える(表面についたコケや、固くなった土は少し落とし、根がビニールポットにまわっている場合は苗の底の根を切ってから)。
②水をたっぷりあげ、日が当たる場所に置く。
③水やりは、小さな容器は毎日、大きな容器の場合は隔日くらいのペースで、容器の底から水が出るまであげる。この時、受け皿に水が溜まらないように(容
器が水に浸かりっぱなしにならないように)注意する。地植えの場合は、根付いた後は水やりの必要なし。
④育て始めと同じサイズを維持するために、どんどん間引いて食材に利用する。
⑤大きくなったものは、地植えにしたり、干してドライハーブに。寄せ植えの場合は、空いたスペースに新しい苗を植え替える。
<ココがポイント!>
・複数のハーブを一つの容器で育てる場合は、背の高いものは後ろ、垂れ下がるものや、レタスのようにふんわりしたものは、手前に植える。
・ハーブは、乾燥を好むものが多いので、水のやり過ぎに注意する。
・蒸れると枯れるので、収穫することが大事。レタスなどのリーフ類の収穫は外葉から収穫すると、長く収穫することができる。
<vol.01 「グリーンと暮らせば 」 vol.03>