私の小宇宙(2018年①)少し似てる?

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掲載号:The SWEDEN HOUSE No.176

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少し似てる?

スウェーデンと日本は、どちらも国土の約7割が樹木に覆われている。日本はそのほとんどが山の樹木、スウェーデンではノルウェー側に高山帯もあるが、平野に広がる森の樹木が多い。この豊かな樹木が、両国ともに古来より住居の資材になってきた。

ただ、気候が大きく違うため、建物の性質はかなり違っている。スウェーデンでは「暖かく過ごせる家」。零下数十度で生きるには、絶対条件だから。でも、日本の古民家を見ると、いかに夏を凌げるか、湿気を防ぐかに工夫がされているようだ。赤い家は、木材をガッシリ組んだ農家。その上の緑の屋根は、土を盛り草が生える家(暖かさが確保出来る)。

下の小さな家はスウェーデン式あずまや。ルフトヒュースと呼ばれ、オヤツを楽しんだりする。でも、もちろん夏のお楽しみだ。

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Prof ile
深井せつ子
画家。北欧各国の清涼な風景に魅かれ、北欧行を重ねながら、個展・出版等で作品の発表を続けている。絵本に『イェータ運河を行く』、『風車がまわった!』、『一枚の布をぐるぐるぐる』など。北欧絵本『森はみんなの保育園』は昨年10月に出版された(全て福音館書店)。

Instagram(@setsukofukai)

 

私の小宇宙 2018年②>

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