掲載号:The SWEDEN HOUSE No.174
秋は劇場に
ここのところ北欧の旅は、毎年9月後半に出掛けている。フィンランドのヘルシンキで大地に着き、船でバルト海を渡ってストックホルムに入ることが多い。無数に点在する小島の赤い家は人影が無く、夏の盛りが過ぎたことを感じさせる。陽も短くなって少し寂しい。
でも、秋は観劇の季節!バレエ、オペラ、演劇が目白押しだ。私はKungliga Operan劇場※1に出掛ける(Dramaten 劇場※2は演劇が主なので、スウェーデン語に強い人向き)。スウェーデンでもコンテンポラリーバレエの人気が高い。踊り手の動きは瞬きを忘れるほど迫力がある。
でも私は妖精たちのような夢物語のバレエが大好き。
上のカットは北欧生まれのバレエ演目「ナポリ」。上品で美しく、心躍る楽しい舞台だ。
※1王立オペラ座劇場 ※2王立劇場
Prof ile
深井せつ子
画家。北欧各国の清涼な風景に魅かれ、北欧行を重ねながら、個展・出版等で作品の発表を続けている。絵本に『イェータ運河を行く』、『風車がまわった!』、『一枚の布をぐるぐるぐる』など。北欧絵本『森はみんなの保育園』は昨年10月に出版された(全て福音館書店)。
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