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Sweden house

シリーズ:この時代を生きる家「+αの家」

+αの家

この記事の目次

これからの時代の住まい選びに、大切なことは一体何なのか。今回は「+αの家」という視点から考えます。
掲載号:The SWEDEN HOUSE No.187

心まで優しくなっていくその家は、福祉の国の、ゆとりと思いやりでできている。

以前実家の両親が我が家に泊まりに来た時に、股関節の手術を終えて間もない母が、「あなたの家は動きやすい。階段も苦ではない」と言ってくれたことがある。どれほどこの家がラクなのか、元気な私にはよくわからなかったが、嬉しかったのを覚えている。

恐らくは、ちょっとしたことなのだと思う。階段の高さや、廊下の幅、手すりの位置…ほんの数センチの違いが、まだ痛みが残る母の身体にとっては、大きな助けとなったのだ。それに加えて、家中どこでも温度差がないということもある。雪の多い私の田舎では、一度炬燵に入ると動けなくなる。意を決して廊下に出たなら、走って移動するのが常だった。人の自由な動きを妨げる障壁は、家の中にもたくさんあるのだ。

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スウェーデンハウスのモジュールや機能は、北欧住宅をお手本に、ノーマライゼーションの考え方でできている。それがスタンダード仕様なのだから、どのスウェーデンハウスももれなく人に優しく、あたたかい。30年で建て替えるのではなく、100年住み継ぐ家だ。老いずに暮らすことが誰にもできない以上、当然のことなのかもしれないが。

段差がなく、車いすも通れる廊下幅は、二人の人が支え合いながら歩ける広さ。ヒートショックの心配もなく、気持ち安らぐ木の家。身体や心が弱った時にも、変わらない強さと優しさでフォローしてくれる家があるということは、圧倒的な安心感だ。この家の完成度の高さをここでもまた思い知る。

ノーマライゼーションとは、障がいを持つ人や高齢者が、他の人たちと同じように、ノーマルに生活できる社会を目指して、1950年代に北欧、デンマークで生まれた言葉だ。近年では少し意味が拡がり、赤ちゃんや子ども、外国の人たちなど、全ての人にとって暮らしやすい社会構築のことを指すことが多い。建築におけるバリアフリーや、ユニバーサルデザインなどもノーマライゼーションの一環。北欧の国々は、他国に先駆けて住宅や街の整備を進めてきた。

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因みに、スウェーデンでは「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」という言葉をほとんど耳にしないそうだ。バリア(障壁)がないのは当たり前。家の中も街中も、車いすでどこにでもいけるし何でもできる。たから周りの人は特別扱いをしない。区別をしない。助けを求められればすぐに手を貸すけれど、そうでない限りは「普通」に接する。それが何よりの思いやりだと知っているからだろう。弱い状況にある人たちが負い目を感じず、「自分は特別なんだ」と思わなくてもいい世の中は、きっと誰もが幸福だ。
みんなが同じで、ノーマルであるようにとノーマライゼーションは、スウェーデンではそんな段階にあるらしい。国が施すハード面の整備も、人の心の中のバリアも、ほぼ取り除かれて、すでに日常になっている。スウェーデンがさまざまな側面で「福祉大国」と呼ばれるゆえんだと思う。

福祉の国が辿り着いたモジュールと機能の家で、我が家は今、暮らしている。豪邸でもなく、贅沢な暮らしでもないが、とても満ち足りている。たぶん、家族みんなが段差なく、同じように幸せだ。母を笑顔にしたプラスαのおもいやりが、日々私たちにもジャブのように効いているからなのかもしれない。大きな窓から見える景色、室内の解放感、動くことを妨げない温度環境…やりたいことが、今日もたくさんある。

小さな快適が積み重なって、幸せな家ができたなら、それが豊かな社会への第一歩なんだと私は思う。

文:上西左知子
コピーライター/スウェーデンハウスオーナー 2006年入居

モデルハウスインフォメーション

スウェーデンハウスのモデルハウスには、一つ一つどの家にも、安心して暮らせる心地よさがあります。また築年数を重ねて味わいを深めてゆく、それぞれの美しさがあります。ぜび実際に見て、感じてください。
https://www.swedenhouse.co.jp/modelhouse/

つくば第1モデルハウス(2022年2月クローズ)

さいたまハウジングパークモデルハウス(2020年9月クローズ)

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