住まいを検討中の皆さん!最近、以前と比べて「平屋」を選ぶ人が増えてきていることをご存じでしょうか?ひと昔前の平屋のイメージは、広い敷地にゆったり佇む邸宅や、シニア層の家が一般的でしたが、今はちょっと違うようです。平屋のどんな点に注目が集まっているのでしょうか?今回は、トレンド情報を交えながら平屋の魅力に迫ります。これまで平屋は考えたことがなかった・・・という人も、家づくりのヒントがあるかもしれません。早速、見ていきましょう!
平屋を建てる人が増えている!?
平屋率は5年で1.5倍!
国交省がまとめる建築着工統計によると2022年度の新築住宅のうち、平屋の占める割合は全国平均で13.7%。この数値は年々高まってきており、2017年度の9.3%から5年間で約1.5倍増。もしかすると皆さんも、SNSやウェブサイト、本や雑誌などで平屋を見る機会が増えたような感覚があるかもしれません。都道府県別に割合を見てみると特に高いのが九州で、福岡県を除く全ての県が平屋率30%を超えています。九州は台風の上陸が多く、強風などの被害を受けづらい平屋文化が根付いていることが理由と考えられます。
(参考)都道府県別平屋率
https://www.s-housing.jp/archives/322305
着工統計による平屋率トップ10(2022年)

「コンパクト平屋」ブームのワケ
今ブームなのはズバリ、コンパクト平屋。ゆったりとした昔ながらのイメージとは違う20坪前後の平屋です。またシニア層だけでなく、若い世代の間でも平屋を選ぶ人が増えています。そのブームには、一体どんな背景があるのでしょうか?
背景その① 家族人数の変化
1人世帯、2人世帯の増加によって1家族を構成する人数が減少傾向にあることは、皆さんも耳にされたことがあるのではないでしょうか。2022年の平均世帯人数は2.25人ですが、1953年の5.00人と比べると、70年で半減しています。かつての住まいでは家族の分だけ部屋数も多く必要だったのでしょう。1953年以前の平均延床面積は136㎡(約41坪)で、広さの割合を見てみると150㎡(約45坪)以上の住宅が3割強と1番多く、100㎡(約30坪)以上の住宅も合わせると全体の6割を占めていました。現在この平均延床面積も、世帯人数の減少と同様に年々減少傾向にあり、直近(2018~2020年9月)の平均延床面積は85.05㎡(25.7坪)となっています。このことから、小規模世帯が求める暮らしやすい家の1つとして、20坪前後のコンパクトな平屋が増えてきていると考えられます。

(参考) 厚生労働省 国民生活基礎調
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/02.pdf
総務省 統計局 建築時期別の延床面積
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2008/nihon/2_4.html
背景その②「ミニマル」意識の高まり
「ミニマル」は「最小限であるさま」を表す言葉で、当初は美術・音楽などの芸術分野やファッションにおいて無駄を削ぎ落とした洗練されたスタイルを指していました。「ミニマリスト」という単語の方が知られているかもしれませんが、ミニマルを実践する人を指す造語がミニマリストです。これは世界的な大量生産・大量消費へ違和感を覚えた人たちが、質の良いものを厳選して生活したいと考えたことから生まれた言葉です。「ミニマル」の考え方は「量」と「質」に注目し、「自分にとって本当に必要なもの、大切なものを見極めること」。この考え方は住まい・暮らしにも表れ始めており、コンパクトな平屋を選択する人が増えていると考えられます。
また新聞、本や雑誌の電子化、音楽・映像コンテンツや洋服などのサブスクリプションサービス、自分に不要なものを簡単に売買できるアプリなどの広がりによって、以前よりもモノを持たない暮らしがしやすくなっていることも、平屋ブームを後押ししています。
背景その③ 環境・省エネ意識&資材・エネルギー価格の影響
地球環境保護への早急な対応が求められている今、脱炭素化に向けて、省エネ住宅に住んで家庭で使用するエネルギーを少なくすることの大切さが叫ばれています。また、エネルギー価格や住宅資材価格の高騰も心配されています。こうしたことからコンパクトな平屋を選び、建築費はもちろん、光熱費などのランニングコストを抑えようという人が増えているとも考えられます。また平屋は2階建に比べてメンテナンスがしやすいため、将来的なメンテナンスコストも抑えられます。
背景その④「住み替え」への柔軟な視点

かつては多くの人が「終の棲家」という発想で「我が家」を建てていましたが、現在は少し様子が変わっています。子どもが生まれる、子どもが巣立つ、介護、高齢化等のライフステージの変化に加えて、転職や災害など、予め想定することが難しい変化にも「住み替え」という選択肢で柔軟に対応できるようにしたい・・・。そこで、小さな投資で建てられるコンパクト平屋が注目されていると考えられます。住み替えが必要になった場合、自宅を売却したり賃貸に出したりする可能性が出てきますが、その際には、対応しやすい価格帯であることが大切だからです。
平屋ならではの魅力とは?
それでは、ここから平屋の魅力について考えていきましょう!
ワンフロアの魅力

ワンフロアの魅力は平屋だからこそ。家族の様子はもちろん、四季折々の自然を身近に感じながら暮らせます。階段を必要としない分、空間を最大限に活用でき、生活動線・家事動線もスムーズです。また上下移動のない暮らしは、小さなお子さんや高齢の方々、さらにペットにも優しい住まいを叶えてくれます。
明るく開放的な間取り

2階の重さを支える必要がないため、大きな窓や開口部を設けやすいのも平屋の魅力。心地よい光や風を取り入れながら、庭や近隣の緑を身近に楽しむことができます。
優れた耐震・耐風性&メンテナンス性
平屋は地震の揺れや風に対してとても強くできています。それは2階の重さがなく構造がシンプルなためです。これは近年、頻発する災害への備えとして大きなメリットがあると言えます。実際に、熊本地震(2016年4月14日と16日)の揺れで被害を受けた住宅では、再建築する際に、平屋を検討する人が増えました。そしてこれは全国的に見られる傾向でもあります。
また平屋には万が一の時の避難のしやすさだけでなく、補修やメンテナンスがしやすいというメリットもあります。

エネルギー効率の良さ
一般的に家はコンパクトになるほど冷暖房効率が良くなります。また太陽光発電を採用する際に屋根に搭載できるパネルの量が同じ場合、平屋は2階建に比べて床面積が小さいため、より省エネな暮らしが実現します。例えば延床面積15坪の平屋と、延床面積30坪の総2階建では、屋根に載せられる太陽光パネルの量が同じです。同じ容量の太陽光で、15坪の平屋の家をカバーするのと30坪の2階建をカバーするのとでは、エネルギー効率の違いは明らかですね。
小さい投資でフレキシブル
平屋は床面積が小さい分、建物そのものの価格を抑えられることも魅力です。また前出の「コンパクト平屋ブーム:「住み替え」への柔軟な視点」の項目でも触れた通り、将来のライフステージ変化にも柔軟に対応できるフレキシブル性も注目されています。
PICK UP!新しい「コンパクト平屋」のカタチ「Lagom kubisk(ラーゴム キュービスク)」
スウェーデンハウスの「Lagom kubisk(ラーゴム キュービスク)」は、いま注目の「コンパクト平屋」住宅。 ひとり暮らし、子どもやパートナー、ペットとのふたり暮らし、セカンドライフを楽しむ暮らしなど、暮らしのかたちは様々。 どんな暮らしにもちょうどいい、スウェーデンハウスの提案です。 |
前編まとめ
ここまで平屋人気の背景やメリットを見てきました。後編では、スウェーデンハウスの平屋プランを例に、どんな暮らし方・使い方ができるのかご紹介します。