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省エネ住宅最前線!今知りたい新常識。

この記事の目次

みなさんはエネルギーのない暮らしを想像してみたことがありますか?例えば電気を例にあげるとスマホの充電、パソコン、ゲーム、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、温水洗浄便座、電子レンジなどの調理家電、照明、エアコン・・・私たちの暮らしはエネルギーなしでは成り立ちません。快適性や利便性を求めるライフスタイルへの変化、また世帯数の増加などによって家庭におけるエネルギー消費量は50年前から比べると約2倍に増えています。省エネ技術が広がり、私たち一人ひとりの「環境や省エネに対する意識」が高まってきてはいても、消費量がこのまま増え続ければ、エネルギー資源はいつか底をついてしまいます。今回は、これからも私たちが快適で便利な暮らしを送るために・・・どんな住宅がスタンダードになっていくのか考えてみたいと思います。

 (参考)資源エネルギー庁ホームページ

家とエネルギーの関係 ━バケツに穴があいている?!ー

それではまず、家とエネルギーの関係をわかりやすくするために、ちょっと想像してみてください。あなたは今、蛇口をひねってバケツに水を注いでいます。ところが、バケツには穴があいていて水がなかなか貯められません。さあ、どうしますか?

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多くの人は真っ先に「穴を塞ぐ」と答えるのではないでしょうか?
 
実はこれ、家と冷暖房エネルギーの関係に当てはまります。
穴の小さいバケツが、「快適で省エネな家」を表します。

  • バケツの水位   ➡ 室温(家の快適さ)
  • 蛇口から流れる水 ➡ 冷暖房エネルギー
  • 穴の大きさ    ➡ 家そのものの断熱性能・気密性能(住宅性能)    (穴が大きいほど住宅性能が低い)
 

バケツの穴が大きいと、まず水を貯めるために蛇口を目一杯ひらいて勢いよく水を注がなければなりません。そして一定の水位を保つためには水を注ぎ続ける必要があります。これを家に置き換えてみます…家の性能(断熱性能・気密性能)が低いと、まず快適な室内環境にするまでに多くの冷暖房エネルギーが必要で、一定の快適環境を維持するためにも冷暖房エネルギーを必要とし続けることになります。

バケツなら簡単に買い替えが出来ますが、家はそうはいきません。リフォームで住宅性能を高めようとしても、現実はそんなに簡単なことではないのです。既存住宅の省エネ改修は新築時に比べてコストも大きくなります。また特にリフォームで気密性能を高めることは非常に難しいため(その理由は後ほど説明します)、新築の段階から住宅性能を確保しておくことが重要なポイントになります。
「良いバケツ」は家に置き換えると「高性能住宅」のことで、「快適な暮らしが、そのまま省エネな家」ということになります。

「快適な暮らしが、そのまま省エネな家」とは?

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「快適な暮らしが、そのまま省エネな家」とは一体どんな家なのでしょうか?条件はズバリ「断熱性能」 「気密性能」 「計画換気」。この3つの性能が高いレベルでバランスよく維持できることが何より重要です。

一年中、快適に過ごすためにまず大切なのが高気密・高断熱性能。そしてもう一つ、良い空気環境を保つために欠かせないのが換気です。生活をしていると人の呼吸や料理などで二酸化炭素や臭い、水蒸気などが発生するので、計画的な換気が必要なのです。汚れた室内の空気や湿気を外に放出し、新鮮な空気を取り入れることで室内にカビやダニが発生することを防ぐ役目も果たしています。

この「断熱」「気密」「換気」性能が高いレベルでそろっていれば、少ない冷暖房エネルギーで家を快適空間にできます。そして家自体が保冷保温の役目を果たせるので、一度冷やしたり、暖めたりした熱を逃がさずキープできて省エネが叶うのです。

しかし、様々な住宅会社が高気密・高断熱を謳っている中で、それぞれにどう違いがあるのかを確かめるのは難しいことだと思いませんか?実は、断熱と気密には性能を示す指標があり、数値で比較ができるのです。断熱性能を確認するための数値をQ値(熱損失係数)およびU値(外皮平均熱貫流率)といい、気密性能を確認するための数値をC値(相当隙間面積)といいます。

  • 「断熱性能」 Q値(熱損失係数)およびU値(外皮平均熱貫流率)で確認できる 
    ➡ 数値が低いほど外気の影響を受けにくく、断熱性能に優れている。

  • 「気密性能」 C値(相当隙間面積)で確認できる 
    ➡ 数値が低いほど隙間が少なく、気密性能に優れている。

 

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断熱、気密、換気の3つの性能の中心で重要な役割を果たすのは「気密性能」。気密性能は、断熱性能を正しく発揮させるためにも、計画換気の性能を正しく発揮させるためにも必要です。たとえ家全体を断熱材で包み込んで断熱性能を高めようとしても、隙間から熱の出入りがあったら熱は逃げていってしまいます。同様に新鮮な空気を取り入れられるよう計画的に換気をしようとしても、隙間から勝手に空気が出入りしてしまっては計画通りにいきません。断熱性能と計画換気は、気密性能に支えられてはじめて100%の力を発揮できるのです。

住宅性能の要!「気密性能」

ここからさらに詳しく気密性能について見ていきましょう。気密性能が高いかどうかは、前出の「バケツの穴」の多少に匹敵します。気密性能を確保するためには家の隙間を少なくすることが重要で、施工段階の確かな技術と管理体制が必要になります。気密施工の工夫や対策は、家が完成してしまうと目に触れることのない部分にまで及びます。建物の隙間は目に見えない小さなもので、家全体にあるものなのです。家中の隙間がまとまって、どこか1ヶ所に分かりやすく見えていれば、そこを塞ぐことは出来るかもしれませんが、そうはいかないのが気密性能。これが[家とエネルギーの関係]の項目で触れた、リフォームで気密性能を高めることが非常に難しい理由です。家が完成した後に、見えない隙間を探し出して塞ぐことは事実上できないのです。

気密性能は机上の計算で確認することができません。確かめるためには実際の建物が完成した後に1棟ずつ、気密測定器を用いてC値(気密性能を示す、相当隙間面積)を実測する方法しかないのです。ちなみにC値は値が小さいほど隙間が小さく、気密性能が高いことを示します。

PICK UP!スウェーデンハウスは全棟でC値(気密性能)を実測!

スウェーデンハウスはお引き渡しする全ての家のC値(気密性能)を実測して明確にしている住宅メーカーです。
実は、モデルハウスや特別仕様の家だけを実測する住宅会社はありますが、全棟で実測するというのはかなり珍しいことなのです。
住まいの快適性能と省エネ性能を両立させるために必要不可欠な気密性能。その数値を実測、確認した上でお引渡しをするのはスウェーデンハウスが標準仕様で高性能であることの証明でもあり、施工品質に対する自信でもあります。
ちなみにスウェーデンハウスが2022年度にお引き渡しした全棟のC値実測平均値は0.64(単位は㎠/㎡)。これは45坪(148㎡)の家の場合、隙間が名刺2枚分(約96.2㎠)以下の小ささということになります。

8割の人が知らない?!省エネ基準を満たさない家は建てられなくなる!

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さて、みなさんは2025年から全ての新築住宅に「省エネ基準」適合が義務付けられるということをご存知ですか?もうじき一定の省エネ性能を満たさなければ新しく家を建てることができなくなるのです。スウェーデンハウスが行なった調査では約8割の人が「2025年から省エネ基準適合が義務付けられることを知らなかった」と回答しているので、初めて聞く人も多いかもしれませんね。
エネルギー消費量が年々増加するなかで、日本は2050年のカーボンニュートラル実現に向けて住宅・家庭部門における省エネを強く推進することにしたのです。実は省エネ基準を適合義務化する必要性は以前から認識されており、2012年の段階では2020年の義務化を目標としていました。しかし当初の予定通りには実現されず、5年遅れでやっとスタートすることになったのです。

※なお、2024年1月以降の建築確認物件から、新築住宅でローン減税を受けるためにも省エネ性能が必須となります。

PICK UP!カーボンニュートラルとは?

2020年10月、政府は2050年までにCO2排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル(脱炭素)を目指すことを宣言しました。 「排出量を実質ゼロ」というのは、人為的に大気中に排出されるCO2の量と、森林などが吸収する量との間で均衡がとれた状態を意味しています。
カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減、並びに吸収作用の保全及び強化をする必要があります。

出典:環境省ホームページ

その新築、大丈夫?!住宅の省エネ性能の現実

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省エネ基準の適合義務化が2025年から始まるというニュースを聞いて、今まで省エネ基準を設けておきながら義務化していなかったの?と思われましたか?実はそうなのです…2024年までは省エネ基準適合は努力義務。義務ではないので強制力や罰則は伴いません。そのため2023年現在も省エネ基準を満たさない住宅が新築・販売されているという現状があります。もしこの事実を知らずに、みなさんが省エネ基準を満たさない住宅を購入してしまったらどうでしょうか?快適な暮らしのためとはいえ、多くのエネルギーを使うことになり、これからずっと光熱費の支払いに苦しめられるかもしれません。エアコンや暖房を使うことを躊躇し、過度な我慢をするようになるかもしれません。10年後、50年後、さらに100年後はどうなるでしょうか?快適でも省エネでもない上に、リフォームで省エネ改修するのに多くの費用がかかる家に住みたいと思う人は一体どれだけいるでしょうか?資産価値の観点でも大きな不安があります。
新築住宅においても未だ断熱性能の低い家が建てられているのですから、既存住宅の状況はもっと厳しいものになります。実は既存住宅約5,000万戸のうち現行の省エネ基準を満たす家はたった13%。断熱性能が著しく低い既存住宅は全体の65%にも上るのです。
このように、現在の日本には省エネ性能の高い家がとても少ないという現実があります。省エネ基準適合義務化によって、これまで日本では関心の薄かった住宅の省エネ化に改善が期待されるところではありますが、注意したい点がまだあります。次をご覧ください。

U値が低い家(断熱等級が高い家)を選ぶのが正解!

国が定める省エネに関する等級は高断熱住宅のレベルを示す「断熱等級」とエアコンや給湯器等の設備の省エネ性能を問う「一次消費エネルギー等級」を柱とし、「結露発生防止に関する基準」なども定められています。今回は「断熱等級」についてご紹介します。

2023年現在、省エネ基準で定める断熱性能は断熱等級4。断熱等級とは品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に明示されているもので、等級の数字が大きいほど高性能であることを表します。断熱等級4は1999年(平成11年)に定められて以降、20年以上にわたり大きな変更がありませんでした。そこに2022年の制度改正で上位等級に当たる、断熱等級5、断熱等級6、断熱等級7が新設されました。
断熱等級のレベルは「U値」(外皮平均熱貫流率/外部と接する床・壁・窓・屋根などの部分がどれだけ熱を通すのかを示す数値)で規定され、数値が低いほど断熱性能は高く、省エネ性能も高い建物となります。地域区分6の場合(東京など)、断熱等級4のU値は0.87(単位は W /㎡・K)、新設された断熱等級5〜7は、U値が0.60(等級5)、0.46(等級6)、0.26(等級7)と大幅に低く定められています。

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                              ※断熱等級3~7のU値の基準値は、断熱等級の地域区分5、6、7地域の場合

上図を見ていただくとわかるように、欧米で定めている値(フランス:U値0.36、ドイツ、スウェーデン:U値0.40、イギリス:U値0.42、アメリカ:U値0.43)を見てみると、いずれも断熱等級6〜7の間に相当します。日本で2025年に義務化される断熱等級4(U値0.87)、さらに2030年に義務化を予定している断熱等級5(U値0.60)のレベルは、世界から見ると決して高くはありません。

省エネ基準(断熱等級4)にも満たない性能の家が今も建てられている一方で、以前から断熱性能にこだわった家づくりをしている住宅メーカーとしてスウェーデンハウスがあります。基準に合わせてギリギリで性能をクリアするのとは違い、本当に快適で省エネな家に必要なものは何かという視点があるのです。スウェーデンハウスのU値を見てみると0.36(単位はW /㎡・K。2022年度の全棟平均)。欧米と同等の世界トップクラスの断熱性能を備えていることが分かります。
 
今から家を建てるみなさんには、これからスタンダードになっていく性能の家づくりをしてほしいと思います。国の基準や住宅会社の都合などではなく、本当に快適な住まい、そして世界基準の省エネな住まいに、今のうちから暮らしてください。

 

PICK UP!欧米の省エネ基準は?

欧米では日本の省エネ基準を上回る高い基準が義務化されており、既に省エネ基準を満たさなければ新築住宅は建てられません。ちなみに環境先進国スウェーデンで推進されている住宅の省エネ対策は主に次の5つの内容です。①木製サッシ3層ガラス窓をはじめとする高性能な窓の採用 ②断熱性能および気密性能に対する厳しい基準設定 ③建物性能の見える化 ④継続的な森林資源活用を前提にした材木の使用 ⑤トレーサビリティ(製造や加工過程の省エネ度合いが分かる)材料の使用。これらの取り組みによってスウェーデンでは築100年を超えるなど、高寿命な住宅が多く存在しています。

高騰する電気代も、省エネ住宅なら!

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地球温暖化、コロナ禍、世界情勢の変化、化石燃料の高騰による電気料金への影響・・・私たちはこれまで以上に「快適な暮らしを、少ないエネルギーで叶える住まい」を求めています。ここまでは、そのポイントのひとつとして「気密・断熱・計画換気が高レベルにそろった高性能住宅であること」を紹介してきました。ここからは高騰する電気代に私たち消費者ができるもうひとつの対策として、電気をできるだけ買わない暮らし、つまり電気をつくりだす「太陽光発電」のある暮らしについて見ていきましょう。

高気密・高断熱住宅は太陽光発電の設置に向いています。そもそも少ない冷暖房エネルギーで快適な暮らしが叶うので、太陽光発電の特性を最大限に生かすことができて電気代の削減にもつながります。

スウェーデンハウスの住宅性能は標準仕様で高気密・高断熱。まさに太陽光発電の特性を最大限に生かすことができる家なのです。

PICK UP!電気料金のしくみ

近年の電気料金の高騰で、この先の電気代に不安を感じている人もいると思います。そもそも電気料金はどうやって決まるのでしょうか?電気料金は①「基本料金」 ②「電力量料金」(使用した電力) ③「燃料費調整額」(石油や天然ガスの輸入額に影響される) ④「再生可能エネルギー発電促進賦課金」(再生可能エネルギー電力を買い取る費用を国民すべてで負担する料金)の合計になります。5年ほど前までは、電気料金はほぼ①「基本料金」と②「電力量料金」の合計金額でした。しかし今は違います。私たちのライフスタイルの多様化によって①「基本料金」と②「電力量料金」が増える以上に、世界情勢の変化によって③「燃料費調整額」と④「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が大きく増えたのです。これらは、いくら節電努力をしても削ることができないものです。電気料金は今、③「燃料費調整額」の増減によって大きく変わってきています。しかも③「燃料費調整額」の増減を予測することは難しいため、今後の見通しがつきにくい状況になっています。ですから、これまで通りに電力会社から電気を買うだけでなく「家庭で使う電気を家庭で補うしくみ=太陽光発電」に注目が集まってきているのです。 

スウェーデンハウスおすすめ!電気の自産自消。

最終ページ

スウェーデンハウスがおすすめするのは「使う電気を自宅で補うしくみ」。自家消費型太陽光発電と言います。以前は太陽光発電といえば、つくった余剰電気を電力会社に売却するメリットが前面に押し出されていましたが、現在は売電単価も年々下がり、「自家消費」がお得な時代になっています。
スウェーデンハウスは一般的な省エネ住宅よりもさらに消費電力が少ない住宅ですから、自家消費型2kW搭載の太陽光発電で日中の時間帯の電気代をほぼゼロにすることが可能です(一般的なライフスタイルでお住いの場合)。日中の電気代を心配せずに快適な暮らしが叶うだけでなく、もしもの自然災害時や停電時にも安心です。

まとめ

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以前とは違って今は、より積極的な地球環境保護への取り組みが必要となり、電気代が世界情勢に左右されることを意識せざるを得ない状況になりました。私たちは生きている限り、家でエネルギーを消費し続けます。光熱費も払い続ける必要があります。ですから長く安心して暮らしていくためには、住宅における省エネ性能はとても大切です。快適な暮らしそのものが、省エネになるならば、それは私たちの健康面、経済面だけでなく、環境面にもプラスの効果をもたらします。今回は、これからスタンダードになる住まいについて考えてみました。

 

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