北欧の人々は、暮らしの中に小さな手づくりを取り入れるのがとても上手。料理や手芸、DIY など、ほんの少し手を動かすだけで、生活も気持ちも豊かになります。ご一緒に、毎日を素敵に彩ってみましょう。
掲載号:The SWEDEN HOUSE No.162

暑さがやわらぎ、日が暮れた後には涼しい風が吹くようになりました。夜が長くなり、ゆっくり家の中で過ごす時間が増える季節を気持ちよくすごすために、少しずつ部屋を整えたいものです。今回は、物を楽しく収納するふたつの工夫をご紹介します。
まず、身近な存在であるかご。雑然とした物をまとめつつ、中身をさりげなく隠してくれる、心強いアイテムです。
ただ、同じものがいくつも並んでいると、「どこに入れたかな?」とわからなくなることもあります。
そこで、黒板ペンキを使って、タグを手づくりしてみましょう。黒板用のペンで中身をメモしておけば、何を入れたかわかりやすく、探しものもすぐに見つかるはず。お子さんも楽しくお片づけができますよ。
もうひとつは、箱のカスタマイズ。大人っぽくまとめたり、ポップに仕上げるなど、テーマを決めて空き箱にマスキングテープを貼ります。古切手やシールなどを合わせても、素敵な仕上がりになります。
どちらも手軽にできるアイデアです。ぜひ、かわいく収納を楽しんでくださいね。

01.
木のプレートを用意します。プレートのカットや穴あけなど、ちょっと難しそうに思われる作業は、ホームセンターの加工サービスなどをうまく利用すると手軽にトライできますね。
02.
プレートに黒板ペンキを塗ります。スポンジ状の刷毛を使うとムラになりにくく、塗りやすいです。薄く二度塗りするくらいで十分です。側面を塗るのもお忘れなく。黒板ペンキは黒以外の色もあります。
03.
黒板ペンキが乾いたら、プレートに中身をメモしましょう。黒板用のペンは、基本的に水拭きすると消えるため、中身を入れ替えたら書き直せます。
マスキングテープは、紙やプラスティック、木、缶など、素材を選ばず貼ることができます。貼り直しもできるので、初めての方でも安心。ぐるりと一周巻いたり、モチーフを切り取って貼ってもかわいらしくなります。

柳沢小実
1975年 東京都生まれ。日本大学芸術学部 写真学科卒業。
エッセイスト、整理収納アドバイザー、暮らしにまつわる著書多数。
<じぶんで彩る毎日❸ じぶんで彩る毎日❺>