「子育て情報 Vol.3」 戌の日と岩田帯

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戌(いぬ)の日ってなんの日?

日本の暦(こよみ)には、子・丑・寅などの十二支が1日ごとに順番に割り振られていて、12日に1度めぐってきます。子から数えて11番目が「戌(いぬ)の日」です。戌(犬)は、たくさんの子を産み、お産が軽いため、それにあやかって、安定期に入り、おなかも目立ってくる妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日に、安産を祈願する「帯祝い」という儀式を行います。帯祝いの方法は、地域によって違いがありますが、「岩田帯」と呼ばれるさらしの腹帯を巻いて神社に参拝することが多いようです。

岩田帯とは?

岩田帯の語源の由来は、 「結肌帯(ゆいはだおび)」 「祝田帯」など、いくつかありますが、「岩のように頑丈な体で健康な赤ちゃんが生まれますように」との願いを込めて岩田帯と呼ばれるようになったというのが定説のようです。 帯は、昔は妊婦さん側の実家から送られることが多かったようですが、現在は、自分で購入したり、神社で授かるなど、様々です。

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安産祈願の方法

安産祈願のために神社に行ってお祓いをしてもらうのは、戌の日に限る必要はありませんが、戌の日に参拝する人が多いので、かなり待ち時間がかかることも。しっかり準備をしていきましょう。安産祈願をしてくれる神社は子安神社、水天宮、八幡宮などが有名ですが、身近な神社でも、お願いできる所もあるので、事前にネットや電話で調べることをお勧めします。初穂料(はつほりょう)は、5千円~1万円が相場のようです。服装は普段着でOK!一人で行っても、ご夫婦やご家族で行ってもかまいません。

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  腹帯は、単なる儀式のため、というだけではありません。腹帯には、2つの効果があると言われています。

(1)おなかが動かないように固定することで、妊婦さんが楽になると同時に、おなかの赤ちゃんへの衝撃をやわらげることができます。

(2)おなかの冷えを予防できます。妊娠中のからだは、部位によって温度差が生じてしまうため、下半身(おなか周り)だけが冷えている場合も少なくありません。

腹帯のほかにも、伸縮性のある筒状の帯でおなかをすっぽりと包み込む妊婦帯、サイズ調整ができて、おなかとおしりを下から支えるマタニティガードルなどを使う方も多いようです。
     

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