掲載号:The SWEDEN HOUSE No.186

ティンバーフレームと柱飾り
スウェーデン南端の古都では、木組みとレンガの古民家が多い(ティンバーフレーム 木骨造り)。
たいてい、上の階が妙に外側にせり出した造りになっている。
これは、建築規制は守ったけど、空間には張り出して上の階は広くしますよ、という庶民の知恵だという。
上の階を支える柱飾りは、どれも素敵。
人の顔や植物、魚がデフォルメされ、手彫りで造られている。
時が経ち、家も柱飾りも、いくぶん、歪んできた。でも、それもまた、美しい。

Prof ile
深井せつ子
画家。北欧各国の清涼な風景に魅かれ、北欧行を重ねながら、個展・出版等で作品の発表を続けている。絵本に『イェータ運河を行く』、『風車がまわった!』、『一枚の布をぐるぐるぐる』など。北欧絵本『森はみんなの保育園』は昨年10月に出版された(全て福音館書店)。
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