スウェーデンのおもちゃと教育

この記事の目次

福祉や幸せな国ランキング上位で知られるスウェーデン。そんな国の子育てってどんな感じ?スウェーデンで子育てした日本人ママのショートコラムをご紹介!

北欧を代表するおもちゃ

北欧を代表するおもちゃブランドといえば、日本でもお馴染みのLEGO(レゴ) とBRIO(ブリオ)です。このご時世ですから、当然スウェーデンでもスマホゲームやパソコンゲームで遊ぶ子どもはたくさんいますが、LEGOのブロックやBRIOの木製のおもちゃは、昔と変わらない人気を保っています。

最近では、砂なのに粘土のようにまとまり、周囲を汚さないことでも話題を集めているスウェーデン生まれの「kinetic sand(キネティックサンド)」という砂粘土が日本でも話題を集めています。室内でも遊べる砂粘土は砂とセルロイドが材料で、不思議な感触が子どもたちに大人気のようです。

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そして今、スウェーデンの小学生の間では手づくりのスライムが再び流行っています。国営テレビのサイトにも色々なスライムを作る動画がアップされていて、スライムパーティーも盛んだとか…。子どもの誕生日にはテーマを決めてパーティーを開くのが習わしのスウェーデン。スライムを作って遊ぶお誕生会はきっと大盛況となるでしょう。バーチャルとは対照的な肌で直接感じる遊び、面白い感触の素材は時代を超えて人気があるようですね。はたして日本での再ブレイクは?

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スウェーデンでは、日本のように次々と新しいおもちゃが発売されることもなく、おもちゃ類の数はそんなに多くはありません。そのせいか、身近にあるもので何かを作って遊び道具にするのが得意な人が多いのでしょう。保育園や学校では、図画工作や手芸の課題でキットを与えられるのではなく、自分で好きな素材を選び、好きな物を作ります。このように自主性を育てる教育は、いたるところで見られます。

娘が保育園に通っている頃、何気なく窓辺に並べてあった複数の青いガラス瓶が、とても印象的だった記憶があります。その月は「青」という色がテーマで、家にある青い色のものを持ってくるのが課題で、みんなが持ち寄った青いもので部屋が飾られていました。そのひとつひとつについて話し合ったり、遊びながら色々な知識をつけていく活動は保育園の頃から始まります。

小学校ではさらにテーマを掘り下げて学びます。例えば「水」をテーマにした月間は、様々な角度から「水」を調べて発表します。理科では科学的な視点で水の成分や構成を調査し、国語では水をテーマに詩を書き、美術では水の絵を描くなど、ひとつのテーマで複数の科目に発展して学んでいきます。きっとこのような教育が、柔軟性のある教えと創造性を育んでいくのでしょう。

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