mysig［ミューシグ］とは、スウェーデン語で【心地よい空気・空間・時間】という意味で、のんびりと、心地よい状態を指します。一人でも、親しい人と一緒でも、自分の気持ちに素直になって、心の底からリラックス。スウェーデンの人々が大切にしている、暮らしのキーワードです。
掲載号：The SWEDEN HOUSE No.181
キャンドルからはじまる
初夏のスウェーデン。夜とは言ってもうっすらと明るい薄暮が続く中、キャンドルに一つ、また一つと灯りを灯していく時間が、とてもミューシグなのだと彼らは言う。明るく賑やかだった昼はもう終わり。身も心もリラックスできる時間がやってくる。昼には昼の光を、夜には夜の光を楽しむ術を、彼らはよく知っている。
“夜の光”をもっと楽しむ。でもどうすれば？「まずはキャンドルから」そう教わった。スウェーデン人に言わせると、キャンドルこそがミューシグの入り口なのだそうだ。「気持ちがゆるやかになるように、光を探してみるといい」蛍光灯もテレビも消してみよう。張りつめていた心が少しずつ溶け出していくように。
ミューシグ―― お気に入りの椅子に座り、炎のゆらぎを見つめていると、耳慣れないこの小さな外国の言葉を、もっと知りたくなってきた。
ミュークの扉 フィーカ＞
