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創業当初より、換気システムに注力しているスウェーデンハウス。高気密住宅だからこそできる空調メカニズムをご紹介します。
掲載号：The SWEDEN HOUSE No.128
2時間に1回、家中の空気を取り換える。
新鮮な空気の中で暮らすことは、人間の心と身体の健康にとって、とても重要な要素です。
たとえば、4人家族で30坪程度の住宅に住んでいる場合、2時間に1回は家中の空気を取り換えるのが望ましいとされています。しかし、この換気量は意識して窓開けを行ったとしてもなかなか難しいもの。たとえ隙間風の吹く家でも、外が無風状態で室内外の温度差があまりない場合は、望むような自然換気は期待できません。それどころか、無計画に外気を室内に取り入れることは、冷暖房効率を悪くし、無駄なエネルギーの消費へつながるだけでなく、花粉や粉塵などを室内に入れてしまう可能性もあります。
そこで必要となるのが機械で行う換気システムです。機械の力で汚れた空気を計画的に「排気」し、新鮮な空気を「給気」することにより、住宅内の空気はムラなく換気されます。そしてクリーンな空気環境の実現とともに、家具や日常生活から生まれる有害な物質への、有効な対策にもなるのです。
効率の良い換気は、高気密住宅の強み。
機械による換気システムは「高気密住宅」だからこそ効率良く、性能どおりに働きます。もしも気密性の悪い、隙間の多い住宅で機械換気を行ったら...強制的に排気をしようとしても、隙間からどんどん外気が室内に入ってきてしまい、汚れた空気を上手に排気することが難しくなります。ちょうど口元に穴のあいたストローでいくら吸っても、思うようにジュースが飲めないのと同じです。
高気密のこの家だからこそ、効率良く、最適な空気環境が保てる――スウェーデンハウスでは、優れた高気密住宅であるということを強みに、創業時より、高効率で確実な換気システムの構築に取り組んできました。技術の進歩、ライフスタイルの変化を柔軟に受け止め、コスト、メンテナンス等さまざまな問題を検証しながら、そしてお客様の声からたくさんのことを教えていただきながら、より快適な換気システムの在り方を模索してきました。
そして1999年、スウェーデンハウスはついに全棟高性能保証表示システム「CQ24」を開始。お引き渡し前の全てのスウェーデンハウスに対して、気密性を表すC値を測定して保証し、断熱性を表すQ値を計算して表示するという業界初の取り組みが始まりました。そして、一棟の例外もなく、全てのお客様に最適な空気環境下で暮らしていただきたいという願いから、「24時間熱交換型換気システム」を標準採用とすることに踏み切ったのです。
採用されたのは「排気」と「給気」の両方を機械で行う換気システム。しかも、換気によって室内の温度や湿度が上がったり下がったりしにくい、熱交換型のシステムです。これにより、理想的な換気が可能となり、冷暖房効率の良い、クリーンで省エネルギーな住宅を実現したのです。
建築基準法が改正され、原則として日本の建築物の全てに機械換気システムの設置が義務付けられるのは、実にその4年後。時代に先んじて快適な暮らしの実現に挑戦するスウェーデンハウスの姿勢を、象徴するかのような出来事でした。
「暖かい」「寒い」もハウスメーカーの仕事。
さて、住宅の快適な空気環境において、換気と同時に重要なのが「空調」、室内温度のコントロールです。
スウェーデンハウスは住宅内の「暖かい」や「寒い」を考えるのも、ハウスメーカーの仕事だと思っているため、エアコンの設置一つをとっても、お客様任せにしていません。スウェーデンハウスの住宅スペックに合わせて機種の選定を行い、設置にも細かな基準を設けています。また、高気密・高断熱住宅のメリットを活かす「全館冷暖房」についても、いくつかの選択肢をご用意。お客様の家族構成や住宅の規模、ライフスタイルなどに合わせてご提案をしています。もちろん、お引き渡し後、スウェーデンハウスという優れた器を活かし、快適で健康的な毎日を実現させるかどうかは、お客様の住まい方次第。ザ・スウェーデンハウス125号の「Feel the TECHNOLOGY」でも特集したように、夏季にお勧めしている「エアコンの24時間連続運転」など、スウェーデンハウスならではの快適で省エネルギーな暮らし方を、是非実践していただきたいと思います。
より快適に、よりリーズナブルに、より環境に優しく...換気も空調も、設備の性能は日進月歩。創業の1984年以来、常に前向きに比較検討を繰り返してきたように、スウェーデンハウスは今後も新しい技術を積極的に取り入れながら、スウェーデンハウスに最適な、そしてお客様一人ひとりの住まい方に最適な空気環境を創造し、ご提供していきたいと思っております。
