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「Herb & I そこにハーブがある毎日Vol.2」ディル

この記事の目次

美しい緑や可憐な花は、私たちの暮らしに彩りを与えてくれます。季節感やみずみずしさを運んでくれる、四季折々の草花。そこにハーブが加わると、身近な日常に新鮮な驚きがうまれます。ゆったりとした空気。彩りのある日常。心地よいアロマ。植物の持つ生命力……。料理やバスタイムなどを通して、暮らしの中でハーブをもっと身近に感じてみましょう。テラスに無造作に置いても絵になるのは、ハーブが力強い野草だから。ダイニングテーブルが似合うのは、料理のアクセントとしての出番を待ち構えているから。さあ、あなたらしい“Herb & I”を、見つけてみませんか。

掲載号:The SWEDEN HOUSE No.156

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「ディル」と名前だけ聞いて、すぐにピンと来る人はまだ少ないかもしれません。それでもスーパーマーケットで見られるところもあり、徐々に親しむ人が増えてきたようにも思います。ディルの語源は古代スカンジナビア語の「鎮静する(dilla)」にあると言われています。古代エジプトではしゃっくりを止める効果があるとされていました。また、ヨーロッパでも昔から、むずかる赤ちゃんが安心して眠れるようにと、乾燥させた葉やシーズを枕に入れるなどの使い方があるそうです。古来よりディルは〝魚のハーブ〞とも言われ、スウェーデンでは料理のアクセントとして愛されてきました。マリネやサーモンを使った料理には必ずと言っていいほど使われ、ディルの鮮やかなグリーンは、香りだけでなく目も楽しませてくれます。そのほかにも、お酢に野菜と一緒に漬け込んでピクルスを作ったり、オイルに風味を移してスパイスとして使ったり、スウェーデンの食卓ではおなじみの光景です。ディルは四季咲きのハーブで、春か秋に種蒔きをする寒さに強い一年草です。日照を非常に好む反面、湿った土も好むので、こまめな水やりも欠かせません。また移植を嫌うので耕した土に直に蒔くか、大きめのプランターに蒔いて、芽が出た25㎝ほどの間隔を保つように間引きしながら育てます。いつでも収穫できるようにするには、種を数回に分けて蒔くといいでしょう。花の時期は一年に一回。五月から八月にかけて花の季節を楽しめます。たくさん咲いた黄色い小さな花が密集して丸い形になります。その様子はとても可憐で、色鮮やかです。

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【 材 料 】
ディル/50g、ハードチーズ/50g(パルミジャーノなど。スウェーデンではヴェステルボッテンチーズが定番です)、ホールアーモンド/40g、オリーブオイル/100cc、塩、胡椒/適量

01.

ハードチーズをすりおろします。

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02.

ディルは細かくちぎり、ハードチーズのすりおろし、アーモンドと共にフードプロセッサーで攪拌(かくはん)します。

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03.

そこにオリーブオイルを少しずつ入れながらのばしていきます。

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04.

塩、胡椒で味を調えます。

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バゲットに添えるのはもちろん、エビやサーモンなど魚介類にもぴったり。パスタに和えてもよし、ゆがいたじゃがいもにもよく合います。使い方は様々。スウェーデンの家庭ではおなじみの万能調味料です。(監修:Lilla Dalarna(リラ・ダーラナ)遠藤料理長)

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<vol.01 「Herb & I そこにハーブがある毎日 」 vol.03>

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