クリスマスイヴの楽しみ

この記事の目次

福祉や幸せな国ランキング上位で知られるスウェーデン。そんな国の子育てってどんな感じ?スウェーデンで子育てした日本人ママのショートコラムをご紹介!

クリスマスのミルク粥

待ちに待ったクリスマスがやってきました!

スウェーデンのクリスマスイヴは、日本のお正月のように、1年で一番大きなお祝いをする日です。この日に備えて1ヶ月も前からプランをたて、特別なお料理を準備します。そして、豪華なディナーの他にもうひとつ、クリスマスの特別な食べ物があります。

それは「お米」で作るシナモン風味のミルク粥です。日本人にはちょっと馴染みが無いかもしれませんが、スウェーデンでは普段の朝食として食べる人も多く、スーパーにもチューブ入りのものが並んでいます。

「サンタクロース」はスウェーデン語で「ユールトムテ」と言います。「ユール」はクリスマス、「トムテ」は庭に住む妖精のことを意味し、クリスマスイヴにはこのトムテのために温かいミルク粥を庭に出しておく習慣が今でも残っています。ミルク粥の鍋の中にはひと粒のアーモンドを入れ、取り分けて食べるときにアーモンド入りを見事引き当てた人は、その次の年に結婚するといわれています。

mamapapa15_photo1お皿に盛ったミルク粥の周りに冷たい牛乳を注いで

ミルク粥の作り方

① 米、水、バター、塩を一緒に鍋に入れて火にかけます。
② 沸騰したら10分程弱火で炊いて、牛乳とシナモンスティックを加えます。
③ 火を弱めて(極弱火)、さらに30分~40分くらい炊いたら出来上がりです。(粘りが強くなりすぎたら牛乳を足してください。)

温かい粥に冷たい牛乳を注ぎ、シナモンパウダーとお好みで砂糖を振りかけていただきます。ぜひ、お試しください!

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ユールトムテがやって来る!

「この家に、お利口さんはいるかな?」

スウェーデンではクリスマスイブの夜、早めのディナーが終わった頃に、こう言ってユールトムテがプレゼントをいっぱい詰めた袋を抱えてやってきます。そしてひとりずつ名前を呼ばれプレゼントをもらうのですが、子どもたちは「ぼくはお利口さんだったかな?」「わたしのプレゼントはあるのかな?」と、最高に緊張しながら自分が呼ばれるのを待ちます。

さて、本当にやってくるユールトムテは誰なのでしょう?昔は頃合いを見てパパが「さあ、タバコ(もしくは牛乳)を買いに行ってくるか。」と、出かけた振りをして扮装したそうですが、最近はご近所やお友だち同士のパパたちが協力して交替で扮装します。いつまで子どもたちに気づかれずに喜んでもらえるのか、そこは親たちの知恵の絞りどころですが... 今年は誰なんだろう...と、ユールトムテがやってくる時間は大人もワクワクする楽しいひと時です。

今日はクリスマスイブ。準備は出来ましたか?

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