福祉や幸せな国ランキング上位で知られるスウェーデン。そんな国の子育てってどんな感じ?スウェーデンで子育てした日本人ママのショートコラムをご紹介!
特別な夏の太陽
6月の日本はジメジメした梅雨のまっただ中ですが、スウェーデンでは爽やかな夏が始まる時期です。
「白夜」が続く北極圏では、地平線に沈まない真夜中の太陽「ミッドナイトサン」をみることができます。北欧の人たちにとって、夏の輝き続ける太陽は自然からの特別な贈りもの。だから、体いっぱいにその光を受けとめます。広場にあるベンチの多くは南向きに置いてあり、そこに座る全員が太陽に向かい、さんさんと降りそそぐ日差しを浴びている光景は、日本人の私からするとちょっと不思議な感じもします。
日焼け具合でどれだけ夏を楽しんだかをはかるかのように、この国では色白でいるのが恥ずかしいようです。日本と違い、日傘をさしたり大きなつば付き帽子をかぶっている大人をみかけることはありません。
でも、肌が敏感な赤ちゃんや子どもたちは要注意です。ベビーカーには、傘やレース編みのブランケットを被せたり、幅広の帽子で日焼けを防ぐ工夫をします。
夏のあいだは3食すべてを外でとることも。
保育園での夏の必需品
スウェーデンの人たちは冬の太陽不足を補うため、夏のあいだは出来る限りの時間を外で過ごします。日の光を浴びると、体内でビタミンDが生成されるだけでなく、セロトニンというホルモンの分泌量が増え、幸せな気持ちになるそうです。スウェーデン人が夏になると人が変わったように明るくなるのは、こんなところに理由があるのかもしれませんね。
ただ日焼けによるリスクを減らすためにも、日焼け止めクリームとサングラスは欠かせません。目の色が薄い北欧の人たちは、目から入る紫外線の影響も受けやすいようで、子どもたちには特に注意を払わなければなりません。赤ちゃんや子どもたちは太陽に当たる時間が制限され、保育園からは日焼け止めクリーム、帽子、サングラスの3点を必ず持たせるよう指示があるほどです。この国ではサングラスはオシャレアイテムではなく、身を守る必需品なのです!
サングラスはファッションアイテムでなく紫外線防止のため。
サングラスは必需品!
< イクメン先進国の事情 裸足でかけまわる夏休み >