家族や友人とおしゃべりしたり、世界観に浸りながら音楽や映像、ゲームを楽しんだりと、「音」は生活の中の重要なファクター。これから家を建てる皆さんにとって、快適な「音環境」を持つ住まいづくりは必要不可欠と言えるでしょう。楽器の演奏はもちろん、イヤホンやヘッドホンをせずに迫力のある音量で気持ちよく、しかも周囲に迷惑をかけずに「音」を楽しむには、防音室が必要?と考える人もいるかもしれません。しかし家そのものに優れた防音性能があれば、部屋を限定することなく思いきり楽しむことができます。その上、住まいの防音性能が高いと「音を楽しむ」以外のメリットも多くあります。今回は「音」から考える、快適な住まいについて見ていきます。
私たちは、常に様々な「音」に囲まれて暮らしています。音の大小というのは、デシベル(dB)という単位で数値化できるのですが、環境省(※1)が住宅地で快適に暮らせる基準として定めているのは昼間で55dB以下、夜間で45dB以下。一体、どの程度の音なのか下図をご覧ください。
※1 環境省 騒音に関わる環境基準 https://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html
音の感じ方は人それぞれで、基準値を超えていないから良い、超えたから悪いと、一概に言えるものではありません。ある人にとって心地よい音が、他の人には不快な音・うるさい音になることもあります。また、同じ大きさの音でも、自分が聞きたい音かどうかで感じ方は変わってきます。皆さんにも、昼間は気にならなかった周囲の音や声が、夜にはうるさく感じられる等の経験があるのでは?このように、自分の家では心地よく、楽しい音や声が、近隣の人たちには迷惑になるケースもあると考えると、やはり住まいの防音性能は高い方が安心です。できるだけ「家に音を入れない/家から音を出さない」ことが、快適な「音環境」で暮らすためには大切なことなのです。
「家に音を入れない/家から音を出さない」ようにするためのポイントは、出入り口で音を防ぐこと。実は住まいの中で音の出入り口になる部分は、熱(暑さ寒さ)の出入り口にもなっています。「音の出入り口=熱の出入り口」、つまり気密性能の高い家は、同時に遮音性能に優れた快適な家でもあるというわけです。
音の出入り口となる部分で最も重要なのは、窓と壁。ここからは、高気密・高断熱住宅であるスウェーデンハウスの窓と壁の遮音性能について見ていきましょう。
窓は家の中で音の出入りが1番多いため、遮音性能の要と言える部分。スウェーデンハウスの窓は木製サッシ3層ガラス窓で、スウェーデンの自社工場で作られます。抜群の断熱性能を誇り、回転式の開閉方法で、引違い窓とは異なる優れた気密性能も備えています。窓を閉める際には、窓枠の四方にめぐらせた気密パッキンを外側から押しつけるようにしっかりと密着させます。これは旅客機や新幹線のドアと似た原理。窓の気密性能・遮音性能を高めるためには大切なポイントです。こうしてスウェーデンハウスの窓は、外が80dB(交通量の多い大通りの騒音に相当)の場合でも、32dBもカットして室内を48dB(普通の事務所の中の騒音に相当)の空間にすることができるのです。もちろん室内から外への音漏れも同様にカットするため、周囲に音を気兼ねせずに存分に様々なライフスタイルを楽しめます。
ここで、スウェーデンハウスの窓を開閉した際の音を、聞き比べできる15秒動画を2本ご紹介します。
音の違いがはっきりと分かりますよ。ぜひご覧ください!
①スウェーデンハウスの窓から線路までの距離が約20mのケース
②スウェーデンハウスの窓から線路までの距離が約80mのケース
ちなみにドアやサッシの遮音性能を表すものに、日本工業規格(JIS)が規定するT値(てぃーち)という指標があります。下図にまとめましたが、 T1、T2、T3、T4の4等級に分類されており数字が大きいほど性能は高くなります。スウェーデンハウスは全ての窓がT-2等級をクリアしています。
スウェーデンハウスの壁(外壁)は、何枚かの木質壁パネルを組み合わせることでできています。窓と同様に現地工場で作られる壁パネルは厚さ12㎝の構造材にグラスウールという断熱材を隙間なく充填したもので、建築現場でパネルを組み立てていく際には、床と壁、壁同士、壁と天井のそれぞれに隙間を少なくするための様々な工夫を施します。壁の中の断熱材・グラスウールは、マイクロメートル(1/1000㎜)単位のガラス繊維を綿状にしたもの。細いガラス繊維が絡み合うことで無数の小さな部屋を作り、そこに空気を封じ込めることによって高い断熱性能と吸音性能を発揮します。こうして優れた遮音性能を備えたスウェーデンハウスの壁は、仮に外が80dB(交通量の多い大通りの騒音に相当)の場合でも、44dBをカットして36dB(図書館の中の騒音レベルに相当)と静かな室内を実現します。
PICK UP!家中に存在する隙間にも注意!音や熱(暑さ寒さ)は、家中に存在する隙間からも出入りします。たとえドアや窓をしっかり閉めていても、隙間を完全に塞ぎきることはできません。コンセント、床を貫通する配管、床下点検口、床と壁のつなぎ目、壁と壁のつなぎ目、壁のコーナー部分のつなぎ目、壁と天井のつなぎ目など、隙間は目に見えない部分にも及びます。ですから住まいの遮音性能を高めるためには、隙間を小さくすること=気密性能を高めることが必要なのです。そのためには気密性能に優れた部材の採用や、その性能を確保するための気密施工がされなければなりません。スウェーデンハウスは気密性能に強いこだわりのあるハウスメーカーで、完成した全ての住宅の気密性能を実測して、高性能であることを確認しています。これは全てのスウェーデンハウスが、標準仕様で高い遮音性能を備えていることを意味します。 |
ここまで、スウェーデンハウスの窓・壁が標準仕様でも「防音窓」・「防音壁」と同等の性能であることを見てきました。そうすると、一体どんなライフスタイルが叶うのか…次でご紹介していきたいと思います。
まず紹介したいのは、音楽を楽しむ暮らしです。スウェーデンハウスでは、外の騒音に邪魔されずに聴きたい音に集中することができ、音漏れの心配もありません。防音室を作ったり、外部のスタジオへ行ったりしなくても、オーディオ、楽器演奏などを自宅で思う存分、迫力ある音で楽しむことができます。
音にこだわり、音楽を楽しむ暮らしを送りたい…という人は スウェーデンハウスマニア音楽編 をご覧ください。
「木の家」ならではのメリットなどもご紹介しています。
室内から外への音漏れの心配が少ないので、人を招いて賑やかに過ごすこともできます。スウェーデンハウスの優れた防音性能、気密・断熱性能があれば、間仕切り壁の少ないオープンな間取りや、ダイナミックな吹き抜け・斜天井なども、居心地の良い、快適な空間となります。
仲間を招いてスウェーデン料理でもてなしたい…という人は
コラム from Sweden 12ヶ月のおいしい話 でレシピをご紹介しています。
集合住宅では特に、子どもの声やペットの鳴き声などに気を使いながら暮らしている人が多いと思います。スウェーデンハウスなら、窓さえ閉めれば安心です。声を出したり、走り回ったり…我慢させることなく、のびのびと過ごせることは、子どもやペット、そして大人にとっても嬉しいことではないでしょうか。
スウェーデンの子育てって、どんな感じ?と気になった人は…
優しい国で楽しく子育て♪ もご覧ください。
防音性能に優れたスウェーデンハウスは、静かな環境で趣味や仕事、勉強に集中したい人にもオススメです。本やマンガを読んだり、創作活動をしたり、リモートで仕事や勉強をするのにも最適です。またゲームをしたり、動画を見たり、音声録音や動画録画など、静かな環境を用意したい場合にも、簡単に理想の環境を作ることができます。
テレワーク先進国スウェーデンの「暮らし方」が気になった人は・・
スウェーデンに学ぶ テレワークでも快適な暮らし方 はこちらをどうぞ。
質の良い睡眠をとるためには、外の音に悩まされないことも大切なポイント。夜勤などで睡眠時間が不規則になりがちな人も、スウェーデンハウスなら静かな寝室環境を作ることができるので安心です。
「音」以外にも、いい睡眠のために家ができることがあります。気になる人は…
その睡眠の問題、住宅性能が解決します もご覧ください。
今回は、多くの人が願う「周囲に音を気兼ねすることなく、思い思いの時間を楽しめる暮らし」について見てきました。住まいにおいて「音の出入り口」と「熱の出入り口」は同じなので、防音性能と、気密・断熱性能は切り離せない関係です。これから家を建てる皆さんは、どうか音の問題、暑い寒いといった問題から解放された、快適な暮らしを実現させてください。スウエーデンハウスでは、モデルハウスに備わった体験コーナーで防音性能や断熱性能を確認することができます。また、実際に家族だけで宿泊体験館に宿泊して体感することもできます。家づくりで後悔しないように、ぜひ参考にしてくださいね。
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