福祉や幸せな国ランキング上位で知られるスウェーデン。そんな国の子育てってどんな感じ?スウェーデンで子育てした日本人ママのショートコラムをご紹介!
スウェーデンの11月は日照時間がどんどん短くなり、本格的な冬の到来です。暗くて寒い、そして長い北欧の冬は私たち日本人が想像するよりずっと厳しい季節です。それでも雪が降った翌日に青空が見えると案外暖かく感じ、ぴーんと張りつめた空気と眩しいくらい真っ白な雪で、元気になります。だから少しでも太陽が顔をだすと、みんな競い合うように外に出ます。それは、家の中にいる事に罪悪感を覚える程です。保育園では、雨の日も雪の日も決まった時間に子どもたちを外で遊ばせます。氷点下の気候でも冬の公園では、赤ちゃんがベビーカーの中で寝かされているのを見かけます。スウェーデンでは小さいうちに出来るだけ、外の冷たい空気を吸って気管を鍛えたほうが風邪もひきにくく、病気になりにくいといわれているからです。厳しい冬を乗り越える身体はこういう風に作られるのですね。
日本と比べて、スウェーデンの冬の公園は結構人で賑わいます。雪が降ると、公園にある斜面には、そり滑りを楽しむ人たちが集まってくるからです。吹雪いていない限り、マイナス20℃までは外で遊んでも問題ないようですが、身体をしっかり寒さから守る服装で臨まなければなりません。生まれてすぐの赤ちゃんから小学校の低学年くらいまではオーバーオールという防寒着で凌ぎます。外側は防水加工した生地でキルティングが施され、大抵は内側にボアがついていて保温性は抜群。ファスナーひとつで足首から首元までしっかりと保護し、更にフード付きだから頭まですっぽりと覆ってしまう、その名の通りの「オーバーオール」は親にとっても着せやすく、なかなかの優れものです。冷たい空気が首元から入らないようにスカーフは忘れず、手袋と靴下は重ねて使用、雪用の長靴を履き…と防寒対策が整ったら、さあ外に出ましょう!