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私の小宇宙(2021年④)クラシック家具が好き

作成者: スウェーデンハウス|2025.10.09

掲載号:The SWEDEN HOUSE No.191

 

クラシック家具が好き

スウェーデンの古都の街には必ず骨董店がある。店内に入ると昔のグラスからアクセサリー、椅子、テーブル、タンスと所狭しと置かれている。民具に近い昔の家具が特に面白い。貴族に納めたソレと違い、どことなく歪んでいたり、手書き模様が左右対称でないとか、そういう抜けがとても愛しい。飾り棚で小型のものは、たいてい酒棚だ。部屋の隅に飾られ、どれも伝統的な民族模様があしらわれて魅力的。衣装箱は昔の日本の長持にあたると思う。布地や衣服がぎっしりと入っていたと言う。この国は鉄などの地下資源が支えてきたから鉄や銀を使った大きなキャンドル立てもよく見かける。片手で持つにはかなりの重さだが、7本のろうそくが灯ると、幻想的な雰囲気が楽しめる。骨董店は時間を忘れる迷宮世界。

 

Prof ile
深井せつ子
画家。北欧各国の清涼な風景に魅かれ、北欧行を重ねながら、個展・出版等で作品の発表を続けている。絵本に『イェータ運河を行く』、『風車がまわった!』、『一枚の布をぐるぐるぐる』など。北欧絵本『森はみんなの保育園』は昨年10月に出版された(全て福音館書店)。

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