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ウフフの我が家 2021年

作成者: スウェーデンハウス|2026.02.12

スウェーデンハウスオーナーのコピーライターが綴る、ひとりごとのような本音エッセイ。

おかえり

引っ越しの荷物が運び込まれ、家族だけの時間になると、それは、4年ぶりの我が家だった。夫の転勤で上海へ行っていた間のことが、なんだか夢のように思えてくる。階段を上る時のリズムも、電気のスイッチの位置も、昔のまま、身体が覚えている。本当に?誰か別の人がここに住んでいたのかしら?――けれど、パイン材の色は以前に増して濃く、深く、小学生だった娘は高校生になろうとしている。長い旅が、終わったのだ。

実は予定よりも少し早めに帰国していた。が、即帰宅では、お貸ししていたご家族の予定も狂う。スウェーデンハウスに戻るまで、別の街の賃貸マンションで暮らすことにした。リビングからは大きな富士山が見えて、「日本だ!」と実感するには最高のマンションだったけれど、やはり「旅の途中」感はぬぐえなかった。毎日歩く11階の外廊下からちらりと下を見下ろすと、スウェーデンハウスが一棟建っていて、私たちと似たような家族が住んでいた。羨ましくって、帰りたくって、なるべく見ないようにしていたことも、今では少し懐かしい。日本に帰りたかったというよりも、スウェーデンハウスに帰りたかったのかもしれないね。そんな会話を、家族でしていた。

いよいよスウェーデンハウスに戻る時期が決まると、リフォームをどうするかの話しになった。手を入れたい部分がいくつかあったし、15年目の点検も近づいている。入居までの、家が空っぽになるこの機会に、一気にやってしまったらどうだろう。よし、スウェーデンハウスリフォームに相談だ!

と、楽しかったリフォームの話は別の機会にするとして。とにもかくにも、私たちは帰ってきた。久しぶりに「我が家」で目覚めた朝、大好きな斜天井を見つめながら、身体が溶けていくような安堵感に包まれた。何かが自分の中に戻ってきたような感覚だった。「おかえり。」と私は私を抱きしめる。たぶん一生忘れない、満ち足りた明るい朝だった。

いざ、リフォーム その①

「床も、壁も、帰宅する際にはリフォームしますから、どうか汚すことを気にしないでのびのび暮らしてください」と、留守中に住んでくださるご家族に言い、日本を離れた。どうせなら無垢材の床にしたいな。和室を小上がりにしようかな。大きくなった娘に、自室の壁紙を選び直させてあげよう――リフォームは帰国後の楽しみの一つだった。というか、そんな楽しみでもなければ、大好きな家を貸すのは正直つらかった。

スウェーデンハウスにはスウェーデンハウスリフォームというリフォーム専門部隊がある。これはとても心強いことだ。スウェーデンハウスという家はとても特別なので、ハード面もソフト面も、そのあるべき姿を100%把握してくれている人にでなければ、触ってほしくない。

さて、いざ内見をしてみると、築15年になろうとする我が家は想像に反して綺麗なままで、木の香りもした。床も細かい傷こそ増えたが、張り替えるには忍びない様子。丁寧に住んでくださったこともあるが、経年で味わいを増すスウェーデンハウスの美しさを、再確認したことだった。結局床はそのまま、壁紙も気になる部分だけ。ウッドデッキやバルコニー、外壁は15年目点検と一緒にメンテナンスをしてもらうことにした。あとは懸案の和室の小上がり化と、娘の部屋の壁紙再検討…折しもコロナウイルス感染症が蔓延を始めた頃。次第に動きが悪くなってきたにもかかわらず、なんとか希望の日に入居できるようにと、担当の皆さんは迅速に、そして細やかに対応をしてくれた。

私にとってリフォームとは、「傷んだ家の修理」というイメージが強かった。それは「工事」であって、家を建てる行為ではない、と。しかし、打ち合わせを重ねているうちに、新築時に何度も繰り返したそれと、ほぼ同じだと思えてきた。一つひとつ丁寧に、シミュレーションをしてくれたり、わかりやすい図面やサンプルで説明をしてくれて「一緒に作る」感満載の、楽しい時間の繰り返し。右も左もわからなかった新築時よりも、むしろワクワク度合いが大きかったようにさえ思う。

いざ、リフォーム その②

リフォームにあたり、「二度目の家づくり」のような楽しさを味わった私たち。ぼんやりと、「こんなかんじに」と思っていた和室の仕上がりも、プロのみなさんのアイデアと判断で美しく出来上がった。娘の部屋の壁紙も、色褪せたカーテンの取り換えも、コーディネーターさんの的確なアドバイスで、満足いくセレクトができ、新鮮な室内の雰囲気に驚くばかりだ。

プロの仕事というのは大したものだなあと思う。いろいろな意味で「スウェーデンハウスらしく住み続ける」ことを、営業の人も工事担当の方も、コーディネーターさんも、大工さんも、深く理解しているのがすごい。しかも驚くことに、みんなとても楽しそうなのだ。「この家で、幸せに暮らしてくださいね」という思いだろうか、言外に温かいものが伝わってきて、こっちまで楽しくなってくる。「ああ、私たちの建てた家は、スウェーデンハウスだったんだなあ」と、今更ながらに嚙み締めた数か月だったように思う。そして家そのものだけでなく、この人たちをひっくるめて、これからもずっと付き合っていく「スウェーデンハウス」なのだなあとも。

中学卒業を目前にした娘は、今回何人もの大人が働き、話すのを間近に見ていて、思うことが少なくなかったらしい。自室の壁紙で少々ご迷惑をおかけしてしまったこともあり、一つひとつの対応が心に染みたようだ。ある日打ち合わせが終わった後に、「スウェーデンハウスの人ってさ、みんなこんなにいい人なの?」と聞いてきた。「スウェーデンハウスだからね」と答える私は、ちょっと得意げな顔をしていたと思う。

それにしても、リフォームって面白い。壁紙だけでも部屋のイメージは激変する。住み慣れた大好きな家が、新しい顔つきになって戻ってきた。さあ、新しい気持ちで、我が家の「シーズン2」だ――そう思った矢先に、政府からの緊急事態宣言。不安は募る。けれどこの憂時を、私たちは最高の環境で迎えられる。心からの感謝と安心を覚えた。

 

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