北欧の人々は、暮らしの中に小さな手づくりを取り入れるのがとても上手。料理や手芸、DIY など、ほんの少し手を動かすだけで、生活も気持ちも豊かになります。ご一緒に、毎日を素敵に彩ってみましょう。
掲載号:The SWEDEN HOUSE No.164
心待ちにしていた芽吹きの季節がようやくやってきました。花やグリーンは、室内を春の気分にしてくれます。
花束を一つの花瓶に飾るのもいいですが、一本ずつばらしてもカジュアルであたたかみのある飾り方ができます。
例えばガラス瓶をテーブルランナーのように一列に並べたり、グラスをいくつかトレイに載せるとまとまりが出ます。フォトフレームやキャンドルなど、小物をあしらうのも素敵です。
バラやチューリップなど華やかな花は、丈を短くすると可憐なイメージに。爽やかな香りのハーブは、キッチンの窓辺が似合います。水まわりに置けば、水替えも忘れにくいですね。ユーカリなどの葉はボリュームがあって、単体でも絵になります。背の高い葉には、高さのある花器を合わせましょう。
花や葉、ハーブ類は、花屋で購入するのはもちろんのこと、お庭やベランダで育てているものを切ってきてもいいですね。
グリーンを飾るだけで、部屋の雰囲気もみずみずしくなります。どうぞ手軽にトライしてみてください。
スウェーデンの人たちは、透明感のあるガラスを窓辺に置くことで、少しでも多くの光を室内に取り入れる工夫をしています。ジャムやスパイスの空き瓶、家で使っているグラスやピッチャーなど、器は何でもOKです。大きさやかたちがまちまちでも、調和しやすく、リズム感が生まれます。自由に楽しくグリーンを飾ってみましょう。
1975年 東京都生まれ。日本大学芸術学部 写真学科卒業。
エッセイスト、整理収納アドバイザー、暮らしにまつわる著書多数。
<じぶんで彩る毎日❺