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間取りの決め方は?快適な住まいづくりで押さえておきたいポイント

作成者: スウェーデンハウス|2025.11.06

間取りとは、住宅における部屋の配置や空間の使い方のことを指します。家の暮らしやすさは間取りに大きく左右されるため、ポイントを押さえて間取りづくりに失敗しないことが大切です。本記事では、間取りを決める際に意識したいポイントを解説します。

間取りを決める際の5ステップ

注文住宅を建てる際、間取りについては、設計担当者や建築士などのプロがあなたの希望を確認しながら提案してくれます。理想に合った間取りを実現するために、以下のようなステップで進めていきましょう。

 

ステップ① 日々の暮らしを見える化する

まずは、毎日の暮らしを“見える化”することが大切です。家族の生活スタイルや家での1日の動きを整理し、間取りの検討材料にするとよいでしょう。理想を追い求めるあまり、現実とかけ離れた間取りにしてしまうと暮らしづらさにつながる可能性があるため、家族に合った間取りを意識することが大切です。

 

ステップ② 要望の優先順位を決める

間取りを決める際は、最初から広さや大きさを固定せず、あらかじめ要望に優先順位をつけておくと判断しやすくなります。現在の住まいに感じている不満や、新たに取り入れたい設備や要素がないか、家族で話し合いましょう。
家族ごとに、求めるものや必要性は異なります。すべての要望を満たせない場合でも、優先順位を整理しておくことで妥協点を見つけやすくなります。また、予算も重要な要素の一つです。何を優先すべきかを見極めながら、設計士と協力して間取りを決めていきましょう。

 

ステップ③ 間取りの事例から理想に近いものを探す

ハウスメーカーによって、デザインの特徴や対応できる施工内容が異なります。インターネットやカタログなどで、過去の施工事例を確認しておくとよいでしょう。理想の間取りにするには、先述のとおり家族の生活を考慮した暮らしやすい間取りをイメージするのがポイントです。

 

ステップ④ ハウスメーカー等から間取りの提案を受ける

間取りを決める際は、ハウスメーカーが提案してくれる間取り例を参考にすることも大切です。叶えたい間取りがあったとしても、土地の形状などによっては実現しづらいものや、暮らしにくさにつながる可能性があります。複数の間取りプランを提案してもらい、そのプランをもとに調整していくと、希望を叶えつつ暮らしやすい間取りを実現できるでしょう。また、実際にハウスメーカーのモデルハウスに足を運び、間取りを確認するのもおすすめです。

 

ステップ⑤ 満足できる間取りを選ぶ

一度建ててしまうと間取りの変更は難しく、多額の費用が必要となる可能性があるため、最初の計画が重要です。住み始めてからストレスを抱えないためにも、はじめから満足のいく間取りを選択しましょう。
家族や設計士などと十分に打合せを重ね、「この間取りが最適」と思えるまでプランを練り上げてください。期間や予算に制限がある方には、規格プランやセミオーダーという選択肢も有効です。

間取りを決める際に押さえておきたいポイント10個

快適に暮らせる間取りを決めるためには、いくつかのポイントがあります。例えば気密性や断熱性能が高ければ、リビング階段や吹き抜けを設けた場合でも暖かさが保たれます。また、それ以外にも重要な点がいくつかありますので、以下で確認しておきましょう。

 

ポイント① 動線

快適な間取りをつくるには、動線計画が欠かせません。動線とは、日常生活の中で人が建物内を移動する経路を線で表したものです。近年のトレンドとしては、家事効率が上がる回遊動線を取り入れたり、洗面・脱衣所のすぐ隣にランドリールームを採用したりする間取りが人気を集めています。家族の生活をイメージし、生活動線に配慮して計画を立てましょう。

 

ポイント② 収納

十分な収納スペースを設けることも暮らしやすさにつながる重要なポイントです。収納が足りないと居住スペースに物が溢れやすくなり、圧迫感を感じてしまいます。
代表的な収納例としては、キッチン横などに設置するパントリーや、洗濯動線にあると便利なファミリークローゼットなどが挙げられます。収納スペースを確保する際は、収納物の使用頻度の高い場所の近くに、必要量の広さの収納をつくるようにしましょう。

 

ポイント③ 音

音に配慮した間取りづくりもポイントの一つです。家族の生活音は、場合によってほかの部屋や階下に響きやすくなる可能性があります。生活リズムの異なる家族がいれば、テレビ音や話し声、歩く音などが、睡眠の妨げになりストレスになるかもしれません。防音材の使用のほか、音が出やすいLDKと寝室の距離をあけたり、部屋と部屋の間に収納や廊下をつくったりする方法が有効です。

 

ポイント④ 日当たり

間取りを決める際は、室内の採光性も考慮しましょう。日当たりの悪い室内だと、日中でも部屋が暗く感じて電気を点ける必要が出るほか、洗濯物が乾きにくかったりカビが発生しやすくなったりと、暮らしにくさにつながります。日当たりのよい室内空間にするには、リビングを上階に配置したり間仕切りを減らして空間を広くしたり、吹き抜けを設けるなどの工夫が効果的です。

 

ポイント⑤ 風通し

風通しのよさも、快適な住環境をつくるうえで重要です。風を取り込む窓の種類や大きさ、配置によって風通しは大きく変わります。そのため、自然と風が流れるように考慮して窓を設置しましょう。吹き抜けをつくるのも、風を流す工夫のひとつです。

 

ポイント⑥ 外からの視線

間取りによっては、外からの視線が気になるケースがあります。通行人など外からの視線を遮ることは、家族のプライバシー確保のために欠かせないポイントです。開放感を出すために、大きな窓を設置することがありますが、その際は窓の位置を高くしたり、目隠しとなるフェンスや植栽を設置したりするとよいでしょう。そのほかに中庭をつくる、2階をリビングにするといった方法も有効です。

 

ポイント⑦ 景観

景観に配慮して間取りをつくることも、快適な住まいにするために重要な要素となります。窓を設置する際は採光性・通風性だけでなく、外の景色にも気を配りましょう。緑豊かな庭が見えるようにすると、眺めるだけでリラックスできる心地よい空間になります。

 

ポイント⑧ ライフスタイルの変化への対応

ライフスタイルの変化は、間取りに大きな影響を与えます。家族構成の変化や、仕事環境が変わることで、はじめにつくった間取りが暮らしにくく感じることもあるでしょう。間取りを柔軟に変更できるよう、間仕切りを可動式のものにしたり、多目的スペースを準備したりしておくなど、将来を見据えた設計が大切です。
ただし、老後の備えは新築時にしか対応できない場合があります。廊下やトイレの幅を変えることや、スキップフロアや小上がりの段差をなくすことは、後から変更することが容易ではありません。一般的な寸法よりも少しゆとりを持たせておくと、後々の安心につながります。
スウェーデンハウスでは、日本の一般的な住宅で採用されているモジュール(約910mm)よりも約1.3倍広い1,200mmモジュールを採用しています。そのため、廊下や階段、各部屋にゆとりが生まれ、大きな荷物の搬入や車椅子の使用時にも快適です。将来を見据えた安心の住まいを実現します。

 

ポイント⑨ 利便性を考えたスペースの設置

その他にあると便利なものとして、ワークスペースやシューズクローゼットなどが挙げられます。これらのスペースをあらかじめ設置しておくことで、ライフスタイルの変化に対応できたり、効率的な動線を確保しやすくなったりするでしょう。快適な暮らしを実現するために、家族にとって必要なスペースとは何かを考えてみてください。

 

ポイント⑩ 家具・家電やコンセント、照明の配置

家具・家電やコンセント、照明の配置にも工夫が欠かせません。実際の暮らしをイメージせずに間取りを決めてしまうと、家具や家電を配置した際に動線が確保しづらくなるなど、暮らしにくさにつながってしまいます。家具・家電やコンセント、照明の配置を考えるには、後述のゾーニングの考え方が役立ちます。  

部屋の配置をイメージするゾーニング

ゾーニングとは、間取りを考えるうえで、部屋の配置を大まかに決める作業のことをいいます。住宅間取りのゾーニングは、以下の4つに分けられます。

1. リビング・ダイニング・キッチンなどのパブリックゾーン
2. 寝室・子ども部屋などのプライベートゾーン
3. 洗面所・浴室などのサービスゾーン
4. 廊下・階段などの通路ゾーン

ゾーン別にポイントが異なるため、部屋の用途や動線などを考慮して配置を決めましょう。

まとめ

家族にとって快適な住まいづくりには、間取り計画が重要なポイントです。最適な間取りをつくるために、家族構成やライフスタイルに考慮して計画しましょう。また、土地の特徴によっても適した間取りかどうか、希望する間取りが実現できるかどうかが異なります。ある程度の間取りのイメージや要望が決まったら、プロに相談することで、土地条件やライフスタイルに合った最適な提案が得られます。

 

[筆者プロフィール]

阿孫 沙綾(あそん さあや)

不動産エージェントおよびWebディレクター兼ライターのフリーランス。11年間で不動産売買・賃貸の仲介業、実需や収益不動産の仕入れ・販売業務を経験し、現在は個人エージェントとして活動中。また、幅広いジャンルの不動産業務に携わった経験を活かし、不動産・宅建ジャンルを中心に執筆や編集も行う。