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冬が好き。

作成者: スウェーデンハウス|2022.12.12

冬は寒いから、朝起きるのが辛くて。身体を動かすのもおっくうで。なんとなく体調も今ひとつ。だから、冬はあまり好きになれない…そんな声をよく耳にします。一方、スウェーデンハウスのオーナー様は、「冬が好き」「冬が楽しみ」とおっしゃる方が少なくありません。外が寒くても、家の中は常に暖かく快適に過ごすことができるから。季節に関係なく暮らしを楽しめるようになったという声も聞かれます。どうすれば寒い冬を楽しく元気に過ごせるのか。今回は、健康を守る家、家族みんなが笑顔で暮らせる家を考えます。

掲載号:The SWEDEN HOUSE No.175

健康に暮らせる家は、暖かい。

近年、冬に住まいを暖かく保つことが、日常生活に潜む様々な健康リスクを減らすことがわかってきました。雑誌やテレビなどで取り上げられる機会も増え、目にされた方もいらっしゃるかもしれません。問題なのは、家の室温が低く、寒さにさらされると、血圧が急上昇しやすくなること。血圧の急上昇は、身体に大きな負担となります。

しかし意外なことに、住まいの寒さについては温暖な地域ほど注意が必要だといいます。それは寒冷な地域ほど室内を暖かくする対策がとられている...つまり、家の気密・断熱性能を重視する傾向があるためです。健康というとまず食事や運動に目が向きがちですが、実は家の性能も健康に大きく関わっているのです。

家の気密・断熱性能を高めることで、健康リスクを減らすことができるだけでなく、家の中での活動量が増えて健康維持・増進につながることや、アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患などの症状も緩和されることが報告されています。そのため、寒い冬こそ暖かく暮らすことが重要です。住まいの気密・断熱性能を高め、寒さ対策を行うことは身体への負担を少なくし、健康につながるのです。

暖かさには、質がある。

いまや「家の中での寒さは健康を蝕む」という説が、世界の常識となっています。先進国では、日本より厳しい断熱基準が義務化され、法律や条例で最低室温規定が定められていたりします。例えばイギリス政府は、2006年から室内の許容温度を18℃でと定め、それより低い室温の賃貸住宅に対して改修命令を出すこともあるそうです。

残念ながら、日本の住宅の性能は、まだまだ十分とはいえません。冬は家の中も寒いもの、厚着をして我慢するものと思い込んでいる方が少なくありません。暖房が効いたリビングと、冷えきった廊下や水まわりなどに大きな室温差ができ、身体に急激な温度変化が生じるとヒートショックを引き起こす恐れもあります。

また、暖房をしている部屋でも足元だけは寒いといった、上下の温度ムラも住宅性能、特に気密性能に関係しています。建物に隙間が多いと、暖かい空気が上から抜け、その分だけ下から冷気を引き入れます。そのため、足元が寒いからと暖房を強めるほど、足元に冷気が集まるという悪循環が起こってしまうのです。

そこで大切なのが、「暖かさの質」。人が「暖かい」・「寒い」と感じる要素は、室温だけでは決まりません。周りにある床、壁、窓、天井の表面温度が影響し、それらが室温より低ければ寒いと感じ、高ければ暑いと感じます。つまり、建物そのものをしっかりとつくらなければならないのです。床や壁、窓、天井から熱や空気が逃げていかないよう気密・断熱性能を高めて、熱や空気の流れをしっかりコントロールする必要があります。

室温とカラダで感じる温度

気密・断熱性能の高い家は、室内の床や壁、天井が外気温の影響を受けにくく、暖められた空気は冷めにくい。じわじわと室内に広がって家全体を暖め、その温度を保ちます。その結果、部屋の床と天井といった上下の温度差、部屋と部屋の温度差も少なく、家中が快適な状態になるのです。

スウェーデンハウスは、この「暖かさの質」を追求し、高い断熱性能はもちろん、それを支える高い気密性能にもこだわってきました。部屋の空気を暖めるだけでなく、床や壁など室内の表面温度を上げ、家そのものを暖めることで、「まるで魔法瓶のよう」といわれる快適さを実現しているのです。

ここで、最新のレポートをご紹介します。昨年、北海道・スウェーデンヒルズにある宿泊体験館で行った、性能の実測調査です。この調査データでも、性能の高さが付けられました。

  • グラフ1(左):スウェーデンハウス実測「家中ほぼ 18℃以上をキープ(温度差 4℃程度)」
    実測日:2017年2月22日 場所:北海道スウェーデンヒルズ宿泊体験館設備及び建具の設定:暖房(22℃)ON室内ドア:オープン/換気:ON/家電:ON
  • グラフ2(右):スウェーデンハウス実測「実験的に暖房を切った後の室温の変化」
    実測日:2017年3月6日~8日場所:北海道スウェーデンヒルズ宿泊体験館設備及び建具の設定:暖房OFF室内ドア:オープン/換気:OFF/家電:ON


最低気温がマイナス8.5℃を記録する中でも、家中が18℃以上に保たれ、各部屋間の温度差はほとんどありません(グラフ1参照)。また暖房を切っても温度の下がり方はとても緩やかです(グラフ2参照)。外気温の変化に影響されにくいため、家中どこでも穏やかな暖かさに保たれることが確認できました。家族の健康を守る「暖かさの質」を、ぜひ宿泊体験で実感してください。

冬がもっと好きになる。

日本以上に寒さの厳しいスウェーデンでは、家は家族の健康や命を守るシェルターの役割として大切に考えられています。ハード・ソフトの両面から住環境が追求され、人々は長い冬を快適に暮らしています。その根底にあるのは、「子どもやお年寄りが健康で気持ちよく暮らせる家は、誰もが健やかに笑顔で暮らせる」という意識です。

スウェーデンの思想を受け継ぐスウェーデンハウスも、「そこに暮らす全ての人が等しく快適であるべき」との想いで家づくりをしてました。不満や不快感から解放されて、暮らしそのものを、さらには冬という季節を安心して心から楽しんで欲しいと考えています。そのために温度のバリアフリーはもちろんのこと、快適のための様々な機能を備えています。やさしい温もりと安らぎを与えてくれる、木製サッシならではの風合い。安心して長く暮らせる高い耐久性。年月を経るごとに豊かな味わいと愛着を増していく家は、世代を超えて住み継いでいくことができます。

スウェーデンハウスはこれからも、住まう人の健やかな毎日と笑顔を守るハウスメーカーでありたい。ご家族の皆さまがいつまでも、元気に生き生きと暮らせる住まいをお届けしていきます。

 

参考文献/『先生が語る 病気にならないための家づくり』(創樹社)、『エクセレントスウェーデンケアリング』VOL.19